135 昔話 ページ35
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あの話をして以来、天祥院はよく話しかけてくるようになった。
お互い友人がいるから軽い挨拶だけの時もあるし、1人だけの時は立ち話なんかもした。
だけどやっぱり彼は体が弱いみたいで、定期的に入院を繰り返しているようだった。
「…英智?」
「A、来たのかい」
「ん。お見舞い。学校の話持ってきた」
そんな俺はというと英智のお願いである学校の情報を回すことに。しかし英智はどうしてそんなことをしてほしいのかは教えてくれない。というより、俺が、聞きたくなかったのかもしれない。
きっと英智は俺にとって良い事をするに違いないと確信していたからか。
自分では行動できないから、何かしてくれと願っていた。
その助けになるのなら、“流星隊”の先輩に媚び売るのなんか我慢できた。
___ 学院が変わって、“流星隊”にいるような奴らがいなくなれば、千秋が傷つけられることはない。
最近千秋は先代の隊長に紹介してもらったスタンドアクターの仕事が順調みたいだから。
このまま、何事もなく英智の計画が進んでくれればそれでよかった。
「…“五奇人”?」
「ああ、そう名付けた。夢ノ咲の5人の天才たちのことだよ」
「…」
「知り合いでもいた?」
「いや、」
2年生の夏直前になって、英智は俺に計画の旨を説明しだした。
俺はもらった紙にいる5人を見た。
逆先夏目、斎宮宗、深海奏汰、日々樹渉、…朔間零。
最後の人物は言わずもがな。
深海くんも知っている。千秋が以前ポロッと呟いていたから。
「…この5人は、いったい…」
「5人には夢ノ咲の顔になってもらう」
「でも“fine”がいるよね? 英智やつむぎ達が夢ノ咲の頂点に立つのかと思ってた」
「いずれそうなる。…君は、どうする?」
「…?」
「このまま、裏で活躍するだけでいるワケにもいかないだろう。お母様に叩かれたその頬が証だ」
「…」
分かっている。そろそろ結果を出さないと、あの人たちは許してくれない。
だけど、俺はそれより…。
「…まだ、千秋が不安に思ってる。アイツが安心できるまでは…裏方でいい」
「…、羨ましいね。君にそんなに想われるなんて」
「！」
「わかった。じゃあまた何かあったら伝えるよ」
ニコリ、そう笑う英智の操り人形になっていることに、気づかなかったんだ。
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続く (更新停止中)
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suzuna(プロフ) - 凄く面白く、一気読みしてしまいました…‼︎更新楽しみにして気長に待っております(*´꒳`*) (1月18日 8時) (
レス) @page35 id: 63b5e8db0f (このIDを非表示/違反報告)
Lim - 凄く面白いです！更新頑張ってください!! (2022年3月20日 21時) (レス) @page32 id: 69ed93d6c8 (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - やまはさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 更新致しました！これからも気まぐれになりますがしていくので良かったらご覧になってくださると嬉しいです！ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
かげやま(プロフ) - あひる様さん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい申し訳ありません…！😭 意識して厳しくしていたのでそう言っていただけてとても嬉しいです！これからも更新頑張ります。 (2021年12月12日 22時) (レス) id: d06e41bbdd (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くて一日で�靴泙覇匹鵑任靴泙い泙靴拭�！これから更新の予定はありますか？続き待ってます…！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page27 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2020年5月29日 0時
