146 スカウト/ 恋のキューピット ページ46
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「まさかAがドラマをやる時が来るなんて、売れっ子アイドルはどんどん進みますね〜」
「…」
「恥ずかしくて観るか迷ったんですけどぉ、やっぱり観たいじゃないですかぁ！あのかわいいAが恋愛ドラマなんて〜」
「…」
「…うーん、もしかして私今、お人形さんとお話してます?」
顎に手を当てて首を傾げる姿は、まるで何かを演じているみたいに不自然だ。もっと言えば、その前から盛り上げようと話している姿も不自然。きっとAが何も言わないからだろう。
だけどAは何を話したらいいか分からなくて、また強く唇を結んだ。
渉くんとはもう、去年から話していない気がする。
_「登場人物にもなれない貴女は、いらないんです」
( あの日、からずっと、)
「…怖いですか、私が」
「！ …こわ、くないよ」
「ふふ、嘘が下手ですね。…ああ懐かしい。Aが寝てしまったあの日みたいですね、本当に可愛らしくて…愛らしい」
「…」
「どうにか自然に、怖がらせないようにしたかったんですけど私もまだまだみたいで…。貴女にアドバイスをする資格がありませんよ」
「そ、そんなことない…！私、さっき渉くんにアドバイスもらおうか考えて…、でも無理だろうなって…思って」
「ほお！そうだったんですか、それは奇遇ですね☆
いったいどこに悩んでいるんですか? 私でよければお力になりますよ」
「え、なんかさっきと全然言ってること違」
「さあ！どこです?」
先程は少し落ち込んだ様子だったのにも関わらず、Aが訂正した途端打って変わって生き生きとしだした。
まるでAがそう言うのを誘っていたみたいだ。
( どうしよう、このまま相談するべき? でももう隣に座って台本覗いてるし、……ああもう！)
「…あのさ、渉くん恋したことある…?」
「いきなり恋バナですか」
「恋バナできないから困ってるの…」
それに、するとしても絶対渉くんにはしない。あと零先輩。
面倒そうな上にからかってばかりだろうから。
「するなら夏目にするもん…」
「本当に夏目くんのこと好きですねえ…。好きな人ではないんですか?」
「好きだよ。恋愛としては…違う気がする。人間の中だったらママの次に好きかも！」
「なるほど〜！」
「…何でニヤニヤするの?」
「してないですよぉ〜」
頬杖をついて頬をゆるゆるしている渉くん。
してないなんて嘘、さっきのAをバカにできないじゃないか。
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
