122 専用衣装/ 呪いから抜け出すために ページ22
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「……」
( …あんずがあんなこと言うから、夢にまで出てきた )
痛む頭を抑えながら、上半身を起こす。
ずっと寝たきりだったことと痩せすぎて筋力がないことでその動きだけで息が切れそうだった。
DDD。夢ノ咲の2回目の革命。
そうだった、あんずはあれ以降から勝利の女神として“Trickstar”と一緒に崇められたのだった。
プロデューサーとしての第一歩。
そう考えれば、Aが初めて講堂に立ったあの日と同じようなものな気がする。
( そばにいてくれないくせに、か )
あの時の夏目の顔、倒れる直前に見せた顔と一緒だったな。傷ついた顔。
仕方なかったんだ、あの頃はもうずっと余裕がなかった。
夏目はどんな相手でも手を抜かずにって言ってたけど、それは手を抜いて考える時間を作りたくなかっただけ。
渉くんがどうして“fine”に入ったのかを考えたくなくて、ガムシャラに歌って踊ってただけだから。
「…本当に脳筋だな、私」
結局あの後ソロユニット“U”は解散。
それ以降の夢ノ咲のイベントでは特別枠を設けられ、すべて右京Aとして出演した。
天祥院英智はAのDDDの立ち振る舞いを過剰に褒め、これからも夢ノ咲のために働くように指示して来た。
言われなくても献上するというのに。一々鼻につくヤツだと、確か答えたか思ったか。
そうこう考えていると、コンコンとノックがしたので「はい」と返事をする。
「おはよう、Aちゃん」
「おはよう。…朝から暇だね、プロデューサーって忙しいんじゃ…ない、の……」
「…やァ、元気そうでなによりダ」
「夏目、」
「…」
少し大人びた顔つきになったと思うのは、夢を見ていたからだろう。
今ようやく夢から現実に戻されたような。そんな気がした。
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かげやま(プロフ) - LIさん» コメントありがとうございます！ただただ私が書きたいことを書いているので、そう言ってくださる方がいることに喜びを隠しきれないです(;_;)お待たせしてしまうこともあるかもしれませんがこれからも楽しんでもらえるように頑張ります！本当にありがとうございます。 (2022年9月26日 6時) (
レス) @page44 id: cbb4c9f31f (このIDを非表示/違反報告)
LI(プロフ) - 今日の更新ありがとうございます！本当にこの物語大好きです。毎回泣きそうになりながら読んでいます！このお話の内容が本当に大好きです。これからも作者様のペースで更新頑張ってください。素晴らしい作品をありがとうございます。 (2022年9月25日 20時) (レス) @page42 id: 8345af9beb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かげやま
| 作成日時：2022年8月21日 1時
