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カルマの思い ページ32
side 渚
業「俺も、孤児だっていうことは言ったよね？
その頃は、スレてた。そのせいで、周りには誰もいない。
孤独を知ったんだよ、俺。
でも、声をかけてくれたのがヒビ…、響なんだよ。
ヒビのおかげで周りに溶け込めたといっても過言じゃないんだ。
どうだっていいって思ってる奴だっている。 現に、この内にもいるしね。
でもさ、考えてもみなよ？自分の恩人が知らないところで傷つけられてんだぜ？
殺したいって思って何が悪いんだよ！？
殺す以外の方法があんのかよ…、
何があるっていうんだよ！？
助けたいのに、所詮落ちこぼれの俺には何もできねぇ」
カルマ君……………………。
分かるよ、分かるんだ。
でも、ダメだ。違う方法が絶対あるはず。
殺「確かに、君には何もできませんねぇ。
要するにカルマ君、君は何もできないことに腹が立っているんでしょう？
何もできない訳がないじゃないですか」
殺せんせーはマッハでカルマ君に近づき、抱きしめる。
殺「誓ったんです、この手は誰にも離させないと」
殺「それ以外にも助ける方法はあるはずです。
カルマ君、君一人が焦ってもどうにもなりませんよ？」
カルマ君は、静かに涙を流した。
業「ハハッ、俺、クソだっせー……………………」
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作者名：海里 | 作成日時：2018年3月9日 16時
