人間不信の少女とE組＃２ (ページ27)

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助けをページ27

side 響

何も指示されぬまま帰ってきた。

家に入ると残虐な笑みを浮かべた母親がいる。

遅かったわね

私にとって、地獄の時間の始まりを知らせるチャイム。

まず、広い所への連行。

これが、いつもの始まり。

蹴られる。殴られる。腹や腕さらには足と続き、壁に立たせられ顔を連続して殴られる。

下の二人も途中参戦。

二時間近く受けた暴力は、明日もきっと痣になっているんだろう。

でも、きっと大丈夫。

もう、事情を知ってる人がいる。

痛くて、悲しくて。

久しぶりに、痛いと思った。怒り以外の感情を、思い出した。

きっと、言ったら殺されかねない。

でも、もう嫌だと思う私がいて。

つい、口に出してしまった。

天「み、んな………………」

やらかしたと思った。

母「…あら響？今何をしたの？」

答えたくはない。けど何かが答えろとうるさい。

天「助けを、求めました…」

母「なにやってるのよ！！？」

天「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい次はもうしないからごめんなさい」

この言葉にはずっと怯えがついてまわる。

？「そこまでです」

？「ねぇ、いい加減キレんだけど…？」

？「助けに来たよ、響ちゃん」