人間不信の少女とE組＃２ (ページ19)

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side 響

今日は、いつもよりもひどかった。

顔を中心にやられたから青痣がいくつもできるんだろうな。

どうしよう。言いたくなかったのに。

でも、私が”信じる”を知らないのは事実。

良いよね、みんなは。

固まって、笑えて、笑いあって。

でもきっと、その果てになにがあるのかも知らないんだ。

知らなくていいの、私のことなんて。

そのまま、未来に向かってほしい。

私が知ってる、それだけでいいと思うから。

このクラスは、みんながまとまってる。

そのグループを乱しかけたのが、まぎれもなく私。

この信じられない性格のせいで、崩しかけた。

信頼という言葉を、みんな簡単に使うようになっている。

だからきっとこの答えを出してくれるのは少ないだろう。

「信じるのは簡単だよ」

みんなそう言って終わり。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿分からない。

そんなに簡単？

そんなに楽？

言うほど信じてるの？

心の奥って誰も知らないんだよ？

なんで。

ある小説には「信じるとはこの人ならと思うこと。安心できる、そんな感情になるとき。」と書いてあった。

この人なら…………………………………ない

安心できる…………………………………………ない。

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もう、知らないよ。