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*
深澤 side
「みんなに言うんだよって伝えたのに。先月も女の子の日が来て、結構重たい方だからさ、Aちゃん。
貧血気味になりやすいのよ。あまり運動は控えてって言ってるんだけどね〜⋯。だめかー、努力家だもんね。」
深「⋯そうなんですか、」
自分の無力さを感じた。
今まで、Aの体調とかどうでもいいって思ってて、
俺らに関係ないって、アイドルなんだからそれくらい自分で管理しろって照も言ってたし⋯。
全然こいつのこと見えてなかったんだな⋯。
璃杏をいじめてたにしろ、こいつも人間だし、
でも、そこまでして俺たちを頼りたくないんだもんな。
「あ、もう戻っていいわよ⋯。薬飲ませて大丈夫そうだったら行かせるから。」
深「あ、はい。お願いします」
そう言って医務室から出た。
*
向井 side
向「⋯大丈夫なんかな。」
ふっかさんが出ていってから、さすがに練習する気にもなれなくて、
あんなこと3年ぶりくらいやったから。
渡「はぁ⋯⋯。ほんと迷惑。」
岩「⋯変だとは思った。振りいつもより入るの遅かったし」
宮「⋯⋯」
こんなことを話していると、
練習室の扉が開いた。
きっとふっかさん。
この光景に驚いてるんかな。
一言も発さない。
目「⋯どうだったんすか？」
深「あー、うん。大丈夫だって、貧血みたい」
ふっかさんがそう言うとみんな安心したかのように
さっきまでの暗い顔が少し明るくなった。
ラ「練習しようよ。こうしてても意味無いよ」
岩「そうだね。みんな、練習するよ」
俺は正直練習する気にもなれんかった。
なんで、あんなに無理してまで⋯。
*
You side
重たい瞼をゆっくり開ける。
白い天井で、右をむくと、白衣を着た先生。
『⋯⋯先生、』
「あ、起きた？大丈夫？体は」
『私、何して⋯⋯はっ、⋯私戻ります。』
「ちょ、ちょっと待って。薬飲んで⋯⋯」
先生の言ってることを無視して、
急いで練習室に走る。
どうしよう、どうしよう、どうしようっ、
怒られるっ、怒られるっ
練習室を開ける。
『ごめんなさいっ⋯、ごめんなさい、迷惑かけてごめんなさいっ、ちゃんとしますっ、ちゃんとするから、私を、追い出さないでっ⋯⋯、ごめんなさいっ、』
頭を思い切り下げたから、みんなの表情は見えない。
岩「⋯頭上げて」
え、？
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作者名：むーか | 作成日時：2024年3月5日 14時
