ロボットのように。 (ページ26)

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渡辺 side

みんながあいつのこと探してる時、

璃杏から渡された１枚の写真。

生まれた姿のまま、知らない男と寝てる姿。

璃「これ、、、入口で男の人に渡された。
⋯⋯このホクロ、姉さんだよね？」

写真に写ってる女性の左腕にほくろ。

あー、あいつの左腕にホクロあったわ⋯。

璃「⋯⋯正直、アイドルにふさわしくないよ、姉さんは。
私が⋯⋯代わりにSnowManに戻るから。」

え？

璃杏が戻ってきてくれるのは嬉しいはずだけど、

喜べない自分がいて、

あいつが居ないSnowManは想像つかなかった。

散々いらないって言ったのに。

璃「私、仕事あるから、行くね。」

そう言って出ていった璃杏。

宮「⋯⋯翔太？」

渡「あぁ⋯、ごめん。」

宮「ここにはいないっぽい。というか⋯何かあった？」

さすが幼なじみ、俺のことを見て何でも分かっちゃう。

渡「これ、璃杏に渡されたんだけど。」

問題の写真を見せる。

渡「璃杏、あいつをやめされる気。あと⋯⋯SnowManに戻ってくるってさ。」

宮「⋯それは困るね」

渡「え？」

宮「翔太も分かってるでしょ？SnowManにはあの子が必要なの。」

渡「⋯⋯」

宮「否定しないってことは分かってるんだね(笑)

あとそれ、多分あの子じゃない。というかあの子じゃないよ」

どういうこと？

なんでわかんの？

宮「⋯⋯そのほくろ、右腕だよ。自撮りしてるから反転して左腕にあるように見えてる。」

⋯⋯確かに。

じゃぁ、これはあいつじゃない⋯。

宮「⋯見つかったって。俺達も行こう」

モヤモヤしたままあいつの元に向かった。

*

マネージャーの背中に乗ってダボダボの服を着てるアイツ。

顔はいかにも'死にそうな'顔をしていた。

あいつがいたであろう部屋に入ると、

あいつのビリビリに破れた服と、色んなオモチャが転がっていた。

あいつを嫌ってた俺ですら可哀想に思えてくる。

照と目黒は悔しそうな顔をしてて、

ふっかはちょっとキレてるし、康二は泣きそうになってる。

LIVE前にこの悲惨な状態はきつい。

少しするとスタッフからキレ気味に控え室にもどれと言われた。

*

控え室に戻って照とめめに質問しまくるふっかと康二。

そんな２人は面倒くさそうにせず、ちゃんと答えてる。

あいつがお風呂から出て戻ってきた。

みんな駆け寄ったり声をかけたりしてたけど

俺は何も出来なかった。