ロボットのように。 (ページ19)

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渡辺 side

渡「お前ガチで音痴だよな。⋯⋯今のリハであれで本番大丈夫なの？」

『⋯ごめんなさい、本番までには喉の調子良くしとくから！
教えてくれてありがとう、、ございます』

ありがとう？

なんで感謝なんてしてんだよ。

舌打ちをして、ステージ裏に行く。

宮「翔太。喉の調子、大丈夫？？」

渡「え？」

宮「見てれば気づく。昨日ちゃんと保湿して寝たの？」

渡「いや、昨日は酔っててさ、、加湿器付けるの忘れてたんだよね」

宮「はぁ、⋯⋯それで当たってたのね。」

そう。俺は自分の調子が悪くてあいつに当たった

あいつはいつも綺麗に歌う。

昔は褒めあいしたり、一緒にカラオケに行ったりもしてたな。

まぁ昔のことだけど。

渡「明日までにはどうにかしとくよ」

そう言って涼太から離れた。

後で白湯飲も⋯。

*

渡「⋯は？」

『迷惑だったらごめんなさい、、でもっ、少しでも喉の調子⋯「マジでなんなの？」』

呼び止められたと思ったら小型加湿器を渡してきた。

なに？なんなの？

嫌味でも言いに来たの？マジで意味わかんねぇ。

渡「お前さ自分の方が上手いと思ってる訳？」

『ちがっ⋯』

渡「こんなもん要らねぇよ！！！」

受け取った加湿器を地面に叩きつけた。

『あっ⋯、、』

結構使ってる加湿器で使えないくらいに破損してしまった。

渡「何？その目。なんなのまじで、ほんとむかつく。
なんでお前なんだよ。なんで璃杏じゃないんだよっ！
なんでお前なんかがSnowManにいるんだよっ！！」

加湿器を拾ってるこいつに全部ぶちまける。

『⋯⋯』

渡「なんか言えよ！！」

『⋯っごめんなさいっ』

マジでコイツなんなの？

もうすぐ本番って言うのにさ。

俺をイラつかせて楽しい？？

渡「マジで謝ることしか出来ねぇんだな。お前。一生俺と一緒に歌わないで。」

そう言って衣装部屋に行く。

*

深澤 side

向「なぁ、A見てへん？」

本番30分前

会場がざわついてきていて、いかにも始まるって

緊張感が募り始めた頃。

康二が気づいた。

深「え？なんで？いねぇの？」

向「おらんねんけど」

深「ステージ裏とか衣装部屋とかにもいなかった？」

向「あ、ステージ裏行ってへんわ。ちょい見てくるな」

俺も行くとついて行く。