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向井 side
深「康二、ちょっと2人で話さない?」
帰りの準備をしてるとふっかさんに話しかけられる。
もうAは帰っちゃったみたいやし、
分かったと言ってふっかさんについて行く。
深「⋯康二はさ、なんで急にあんなこと言い出したの?」
向「⋯⋯ほんとにいじめをするような子やないやん。
昨日な、しげから連絡来てさ、ベロベロに酔ってるAを家まで送ってって頼まれたんよ。
俺も嫌々行って、連れて帰ってる時にさ、
急にSnowManには要らない?って聞いてきたんよ。ファンの子の期待に答えないとって返したんよ、そしたらごめんねって謝ってきたん。何が?って聞くと、今のSnowMan居ずらいよねって。みんなが大好きなんだって言い始めて。もう意味わからんやん?(笑)
急にさ璃杏の事も好き言うたんよ。最初はさ何言うてるん?ってならなんでいじめたん?って思ったんやけど
あんな可愛い子にするわけないじゃんって言い出したん。大好きな妹だったって⋯⋯。
そこで過去のAを振り返ってん。したらさ、自分の好きな食べもんを璃杏に譲ったり、熱を出した時もさ1番に気づいてたり。ストーカー事件覚えてる??
全治2週間の怪我したやん。璃杏を守るために。
そこまで体張ってさ、璃杏のこと嫌いなわけがないやん?
璃杏のものが隠されたとき、ずーっと探してんで?
本気で犯人に怒ってたやん。ほんまあん時のA怖かったわー。ガチギレしてたで。
⋯⋯なんで信じてあげられんかったんやろな。Aの話も聞くべきやったんよ。俺らは。
あんな態度とった俺たちはAに謝らないけないんよ。」
深「そっか⋯⋯。確かにそうだよね。俺らはAの理由も聞かずにさ、嫌ったりして。
さっきさ、休憩の時間にね。ラウに言われたんだ。
ラウはAがものを隠したり脅したりしてないよって。
あの時怖くて俺らに言えなかったんだってさ、嫌われちゃったらどうしようって怖かったって。
ほんとさ、長男失格だよね、俺(笑)」
少し涙をうかべるふっかさん。
深「今更、こんな後悔しても遅いのにね。もう2年も経ってる。」
ふっかさん、ちゃうよ。
向「今更やなくて、これから俺らが変えてくんやで。
SnowManを元に戻そう。」
深「康二、ありがとうね。」
向「なにがー?」
深「大事なこと気づかせてくれて。」
向「俺ら10人。仲間やん」
そう言うとふっかさんは
そうだなって言って笑った。
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作者名:むーか | 作成日時:2024年3月5日 14時