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向井 side
『あと3分、私に時間くれる？』
ええけど⋯。そう呟くと、俺の手を引いて非常階段へ。
『行くよ？』
何が来るんやろう。
そうドキドキしてると、Aちゃんの香りに包まれる。
って言っても同じ柔軟剤なんだけども！！
『すぅっ⋯、んへっ、こーちゃんやぁ⋯！』
ヘラッと可愛い笑顔でこっちを見てくる。
向「もー！かわええ！！おれもやる！！」
『ちょ、くすぐったいっ、(笑)』
向「⋯⋯これ良くないわ。一旦やめとこ、無理や。持たん。」
俺の理性が久々に危機を感じた瞬間だった。
うん、やめとこ。
楽屋に戻れんくなる気ぃするわ。
『これで充電よし！！こーちゃんここまででいいよ！
早く家帰って、マルチアングル見ないと！！』
向「あ、その事なんやけど、俺以外絶対見たらあかんで？
ほんまに！見たらあかんよ！！」
分かった分かった、と頭をポンポンしてくる。
俺より年下なくせにこーやってくるところもかわええんよ。
『ほな！はよ行かんと！』
！？！？！？
え？え！？い、今なんて！？
向「関西弁使ったよな！？ほんまに！？！あーー！もう好きや！！」
『こーちゃんの真似〜へへっ』
向「⋯あー、今すぐ食べちゃいたい。」
いつの間にかそう呟いてて、
さっきまでニコニコしてたAちゃんは
照れて顔を真っ赤に染めてる。
『って、やばい！ほら早く！！先に戻って！！』
こればかりはしゃーないよなぁ、
先に行かんと⋯。
向「また言えでな！大好きやで」
軽くちゅっと鳴らすとニコって笑ってまたねと小さく手を振ってるAちゃん。
あーかわい。
幸せすぎる。ほんま幸せ。
ってはよ楽屋に戻らんと！
*
向「そんな、ニヤニヤしながら見んといて」
楽屋に入った途端、にやしやしてくる４人。
なんやねん！
羨ましがるなって！！
深「⋯こーじ、Aちゃんと熱い熱いハグをしてきたんだね〜(笑)」
向「⋯⋯え？」
佐「ほんとに気づいてないじゃん(笑)お前服見てみ？」
服を見るとAちゃんが着けたであろうリップのあとがうっすら
⋯⋯ほんまや。
ついとる。
向「衣装じゃなくて良かったー、衣装さんに怒られるとこやったわ。」
岩「自分の服はいいんだ？(笑)」
阿「そういう所も康二っぽいよね(笑)」
衣装さんとメイクさんだけには怒られたくないねん！！
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作者名：むーか | 作成日時：2024年2月27日 17時
