・ ページ21
*
向井 side
女はあの後逮捕された。
あの後事務所に戻り、撮影部屋へ。
深「康二、ごめん。」
向「なんで、ふっかさんが謝るん？」
深「⋯俺たちがあの時、康二を素直に帰らせてれば⋯。」
向「⋯俺が、Aちゃんのこと守れんかったから、
守るのは普通俺やねん。だからふっかさんが謝ることじゃないねん。顔上げてよ、もう。(笑)」
深「しばらく俺の家泊まる？？Aちゃんも。
康二一緒に居たいでしょ？それに、ホテルだと康二が不安がりそうだしね。」
おぉ、俺のことよー分かっとる。
向「ほんまありがとう。はよ家見つけるわ。」
阿「ねぇ、病院連れてかなくて大丈夫なの？」
向「⋯ほんまは、そうしたいんやけど、」
深「離れたくないんだよね」
俺の代わりにふっかさんが答える。
向「わがままって分かってんねんけど、ほんま離れた無い。でも、仕事はちゃんとするから、許して欲しい」
佐「許すも何もね！(笑)」
阿「俺たちはいいけどさ(笑)」
佐「てゆうかあの時ふっかから急に電話来てびっくりしたわ」
向「あの時⋯？」
佐「あ、警察呼んだの俺と阿部ちゃんなの！」
え、そうだったん？？
確かに、警察来るの早いなって思ってたんよ。
''深「あ、もしもし？佐久間どうした？」''
あん時だ。
佐久間くんから電話してきたんかなって思わせるようにして
警察呼んでって⋯
ふっかさん、かっこよすぎちゃう？
向「みんなほんまありがとう。」
深「まぁ俺がかっこいいのは昔からのことじゃん？」
阿「にしてもさ、ここまでする⋯？」
佐「Aさんが苦しむってことは、康二も苦しむってわかってたんだろうね。」
深「いやさりげなく無視しないでよ？」
向「あ、ふっかさんさ、あの時なんて言ったん？」
深「あー、あの時ね、あれは内緒(わら)」
犯人の顔が段々と真っ青になってった時、
ふっかさんが耳打ちせんかったら、犯人は襲いかかって来るつもりやったんかわからんけど、
ふっかさんには助けて貰ってばかりや。
阿「あ、あとさ、警察の方たちが後で話聞きたいってさ。」
向「そっか。あまり無理のないようにAちゃんに協力してもらおう⋯。」
みんなで話してると
後ろのソファーからこーちゃん？？？と
か細い声が聞こえてきた。
向「うん、ここにおるで⋯」
『こーちゃん、ごめっ、私のせいでっ⋯』
向「Aちゃんのせいやない。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 546人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むーか | 作成日時：2024年2月27日 17時
