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向井 side
「早く入りなよ！風邪ひくよ！」
と腕を掴まれた。
向「触んなやっ！！！」
俺は頭に来て仕方がなかった。
向「お前っ！！！」
女の子首根っこを掴むと
深「ちょ！！康二！！！」
深「あんたさ、こんなことして何が楽しいわけ⋯？」
「康二くんが苦しんでる⋯ふふっ、あはっ」
少し興奮気味の女にふっかさんがニヤリと笑い言い張った
深「＿＿＿＿＿」
「っ⋯⋯」
女の顔が段々真っ青になっていく。
何言ったんやろ⋯
深「康二、中探しにいけ！」
ふっかさんに背中を押され、
中を探し回る。
向「Aっ！！！！」
リビング、おらん。
寝室、おらん。
トイレ、お風呂、洗面所おらん。
一体どこにおるんやっ！
向「クソっ！！！！！！」
ｺﾞﾄﾞｯ
ふっかさんのところに行こうとすると
バルコニーの方から鈍い音がする。
向「Aっ！？！？」
急いでカーテンと窓開ける。
向「っ⋯⋯！！！」
手首と足首にぐるぐる巻かれてるガムテープ。
口には３重くらいしてあるガムテープ。
何より、見てて辛かったのが
Aちゃんが下着姿だってこと。
『っ！！！！んん！！』
向「Aちゃっ、ほんまっ、ごめっ⋯」
一生懸命手首と足首のガムテープを剥がす。
口のガムテープを取り、思い切り抱きしめる。
Aちゃんは痩せこけていた。
一体いつからここに⋯っ、
『こ、っ、うぅっ⋯⋯ｹﾎｯｹﾎｯ』
ほんまごめんっ、ごめん。
ごめんなっ、ごめんなさいっ⋯。
冬に女の子を下着姿でっ⋯
急いで俺の来ていたパーカーを脱ぎ、Aちゃんに着させた。
『こーっ、ちゃっん』
向「うんっ、俺はおるよ、⋯⋯ここにおるよ、」
『ちょっ、と、眠い⋯』
向「寝ててええよっ、、、ただ、必ず目覚ましてな⋯」
『⋯ん！』
ニコッと笑ってAちゃんは眠り始めた。
こうしているうちにパトカーのサイレンが聞こえてきた。
深「康二っ、、、！」
Aちゃんの酷い姿を見てふっかさんでさえ言葉が詰まってる。
深「⋯さすがにありえねぇわ」
そう言って着ていたダウンをAちゃんの足元にかけた。
向「ありがとうな⋯、ふっかさん」
深「康二も寒いだろ？早く車に行こう。ここは警察に任せよ。」
さっくん、阿部ちゃんがおる車に戻った。
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作者名：むーか | 作成日時：2024年2月27日 17時
