もっと頼ってほしかった～２～ (ページ15)

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慧ページ15

慧side

あれから数日が経って櫻井先輩から連絡が来た

いつでも転院OKらしい

みんなにそのことを話すためにAの病室に呼んだ

もちろんAにも今から話す

病院のパンフレットとかを持って病室に行ったら、もうみんな来ていた

｢ごめん、急に呼び出して｣

光｢なんだよ話って？｣

｢これ見てほしい｣

机の上にパンフレットをおいた

宏｢平成大学付属病院？｣

｢うん。ガン治療の最先端の病院｣

大｢もしかしてだけど……｣

｢うん。……この病院に転院した方がいいと思ってる｣

あ｢じゃあ、この病院から出るってこと？｣

｢うん、そういうこと。向こうの先生にも転院の許可は出てる。いつでもいいって｣

雄｢なんでそんな大事なこと俺らに相談なしで……｣

大｢そうだよ！俺だって一応Aの主治医なんだから｣

｢ごめん。｣

涼｢ていうかこの病院、東京じゃなくて千葉じゃん｣

｢そうだよ。ここから最低2時間はかかる｣

侑｢それじゃあ簡単に会えなくなるね……｣

｢もちろんAが嫌なら無理して行く必要はないけど。でも、俺はここがいいと思う。
最新の医療機器や治療も揃ってるし、医者の腕もいい。それに、ここに俺の大学の先輩がいるし安心｣

宏｢Aは、どうしたい？｣

あ｢ここの病院に……行きたい｣

光｢A…｣

あ｢ここの病院に行ったら治る可能性が増えるかもしれないんだよね？
なら、行きたい！｣

圭｢けど、簡単に会いにいけないよ｣

あ｢私は大丈夫。それに、ここに行ったらお兄ちゃんたちも家に帰ったり、自由な時間が増えるでしょ｣

｢みんなはどう思う？｣

裕｢Aが行きたいならいいと思う｣

侑｢ぼくも｣

話し合いの結果、Aは転院することになった