第77話:好物 ページ28
A
「はぁ・・・。もう、好きにして良いよ。」
グルーシャ
「ため息を吐くと幸せが逃げるよ。」
A
「むむ・・・グルーシャに言われたくない・・・。」
恋人同士になってからというもの、何故か彼に敵わなくなってしまった。
グルーシャ
「ふふっ、あんたの好物作ってあげるから機嫌直して。」
食べ物で釣る気か・・・。まぁ、なんだかんだで側にいてくれたし、今回は観念してあげるか。
A
「そこまで言うなら仕方ないなぁ。・・・それじゃ、シチューが食べたい。後、バケット付きで。」
グルーシャ
「・・・良いけど、材料はあるの?」
A
「いや、あったとしても期限切れてるかも・・・。」
暫く留守にしてたから殆どの食材と飲み物、駄目になってるかもしれない・・・。捨てるのもったいないけど、流石に期限切れのものを口にする訳には・・・。
グルーシャ
「だったら、新しく買い直してくる。僕が戻ってくるまでシャワー浴びるなり、寛ぐなり好きにしてて。」
A
「ちょっと、ここ私ん家なんですけど。」
くすくすと笑いながら、グルーシャは出かける準備を進める。
グルーシャ
「それじゃ、行ってくる。」
A
「うん、行ってらっしゃい。・・・後で、お返ししないと。」
何をあげようか考えながら風呂場へと向かった。
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ローサ(プロフ) - 古墳くんさん» コメントありがとうございます! (2022年12月29日 20時) (レス) id: 59354f9d86 (このIDを非表示/違反報告)
古墳くん - 続編おめでとうございます! (2022年12月29日 20時) (レス) @page3 id: c471870074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ローサ | 作成日時:2022年12月26日 19時