愛の結晶２ (ページ24)

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第７３話：どっちの僕が・・・ページ24

グルーシャ
「スノーボーダーとしての夢を絶たれてからというもの、ストレス発散のため、ポケモンバトルで気を紛らわしていた・・・。そんな時、たまたま居合わせたオモダカさんにその才能を認められ、ナッペ山のジムのリーダーを任された。正直、ジムのリーダーなんかどうでも良かったし、１人だけで過ごす時間が欲しかった・・・。」

A
「・・・」

グルーシャ
「″元プロのスノボーダー″と言う肩書きがあるせいで、挑戦者は勿論、観客の視線が気になって仕方がなかった・・・。将来有望だった僕に好意を寄せているのか、もしくは、氷のように豹変した僕に好意を寄せているのか・・・。」

A
「グルーシャ・・・。」

グルーシャ
「僕は、何度も願った。『一度で良いから、過去へと遡りたい。』と・・・。唯一無二だったものを奪われたことで、あんたは僕に愛想を尽かし、この手から離れていくに違いない・・・。今思えｂ・・・」

ギュッ

可憐な手が僕の手を握る。

グルーシャ
「！」

A
「そういうこと・・・だったんだね。」

グルーシャ
「え？」

A
「あの時、私のこと「鈍感だな。」って言ったでしょ。」

グルーシャ
「あの時・・・？」

ああ、そういえば・・・。

A
「グルーシャとは長い付き合いだっていうのに、私・・・。」