愛の結晶２ (ページ19)

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第６８話：貴方らしくないページ19

ーAsideー

A
「ん・・・」

重たい瞼を開けると、すっかり日が登っていた。・・・そうだ。昨日、グルーシャの作業姿を眺めていたのに、いつの間にか眠っｔ・・・

A
「へ？」

目の前の光景に身体が硬直する。グルーシャと同じ部屋で一泊したいと私が言い出し、このベッドで眠ったのは確か・・・。

A
「は？え？ちょ、ちょっと待って。」

目の前にある整った顔。受け入れ難い現実にパニック状態になる。しかし、寝ている彼を起こしてはいけないと自分に言い聞かせ、深呼吸をし心を落ち着かせる。すると・・・

グルーシャ
「・・・あんたにしては、早い目覚めだね。」

A
「な！グルーｓ・・・」

グイッ

A
「キャッ・・・！」

急に声をかけてきたかと思えば、今度は右腕を掴まれ引き寄せられる。

A
「ちょ、何するｎ・・・グルーシャ？」

グルーシャ
「もう少し、こうしていたい・・・。」

A
「・・・」

グルーシャ
「あんたは・・・暖かいな。」

こんな彼、初めて見たかもしれない・・・。今にも消えてしまいそうな弱々しい発言。

A
「どうしたの？貴方らしくないね・・・。」

グルーシャ
「・・・」

腕の力が少しだけ強まる。まるで、離さんといわんばりに・・・。

A
「グルーシャ・・・？」