愛の結晶２ (ページ17)

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第６６話：作業ページ17

グルーシャ
「あの人なら大丈夫。あんたのこと、分かってくれているから。」

A
「・・・」

グルーシャ
「明日の昼前にはガラル地方(ｺｺ)を発(ﾀ)つ。恐らく長旅になるかもしれない・・・。本調子じゃないんだからしっかり休みなよ。」

A
「うん。・・・あれ、グルーシャは休まないの？」

グルーシャ
「少しやることがあるから・・・。」

A
「そっか・・・。無理しないでね。」

グルーシャ
「ああ」

カバンからア◯パッドを取り出し、早速作業に取り掛かる。私情で長期休暇をとったとはいえ、ジムのリーダーとしての仕事を放棄する訳にはいかない。・・・と言っても、溜まったもの後から処理するという手間を省くにのすぎなかった。

A
「・・・」

グルーシャ
「・・・」

背後からの視線が気になって仕方がなかったが、あえて気付かないフリをした。

グルーシャ
「ふぅ・・・今日は、これくらいにしておくか。」

背伸びをしながら何気なく壁掛け時計に目を向けると、作業開始から約１時間近くは過ぎていた。

グルーシャ
「うわ、もうこんな時間・・・。」

ア◯パッドの電源を切り、作業で使っていた物をカバンの中にしまう。

グルーシャ
「そろそろ休むか・・・。」

寝ているAを起こさないよう静かに横になる。