愛の結晶２ (ページ13)

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第６２話：気まずい空気ページ13

A
「・・・」

何やらAの様子がおかしかった。

グルーシャ
「どうしたの？」

A
「え？あ、ううん、何でも・・・。」

グルーシャ
「ふーん・・・それは、僕に言えないことなの？」

A
「いや、別に・・・言えないって訳じゃ・・・。」

グルーシャ
「・・・まぁ、あんたが嫌って言うなら、無理には聞かないでおくよ。」

A
「ま、待って。やっぱり、話すよ・・・。」

目をあちこちに泳がせた後、こちらに視線を向け、重たそうにしている口をゆっくりと開く。

A
「１つだけ聞かせて欲しいの。本当に・・・私なんかで良いの？」

グルーシャ
「は？」

A
「あの時、告白してくれて凄く嬉しかったよ・・・。でも、グルーシャが私のことを不幸にしたくないって言ってたけれど、私がグルーシャのことを不幸にしてしまうかもしれない・・・。だから・・・」

グルーシャ
「何それ。」

思いがけない言葉に腹が立った。Aは、僕の冷たい表情と言葉に身体をビクッとさせる。この時、酷く後悔した。怖がらせるつもりなどなかったから・・・。

グルーシャ
「あんたがいるからって、僕が不幸になるとでも？」

A
「そ、それは・・・」

グルーシャ
「言っておくけど、あんたといて不幸だと思ったことなんか一度もないから。」