愛の結晶２ (ページ11)

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第６０話：バトルカフェページ11

空返事に聞こえたが、表情からして興味津々のようで、さっきまで落ち込んでいたのが嘘に思えた。

A
「ん？バトルカフェ・・・ってことは、必ずポケモンバトルをしなきゃいけないの？」

グルーシャ
「まさか。それは、ここでしか手に入らない報酬(ｽｲｰﾂ)が欲しければの話。A、甘味とか・・・好きでしょ？」

A
「うん、好きだよ！」

甘味というワードを聞いたとたん、ニコッと笑う。その愛らしい姿に思わず口元が緩む。隠そうにもマフラーをしていなかったため、顔を逸らすしかなった。

グルーシャ
「だから、その・・・あんたの退院祝いとして、何かを奢ろうかと思って・・・。」

A
「え、そんな、悪いよ・・・。」

グルーシャ
「いいから。・・・ほら、中に入るよ。」

A
「あ・・・」

店内に入ると、そこそこ混んでいて、年齢を問わず賑わっていた。

A
「ん〜、良い匂い。」

店主の隣には見たことのない小柄なポケモンがいて、一緒にお出迎えしてくれた。

「いらっしゃいませ。ようこそ、バトルカフェへ。１日１回！勝てばスウィーツプレゼント！・・・勝負致しますか？」

グルーシャ
「・・・いいえ、メニューの注文だけで結構です。」

「分かりました。では、あちらの席へどうぞ。」

唯一の空席へと向かう。