STORY3 ページ5
貴「ジャーーーーーーーック!!!」
俺は唐突にジャックの名前を叫んだ。
と言っても、この状況に危機を感じたからだ。
叫んだと同時にジャックが瞬間移動でも
したかのように隣に現れる。
ジャ「どうなさいましたか、女王様」
貴「帰ろう」
その言葉にジャックはぱぁぁと嬉しそうな
顔をするが
シンデレラの方は何が何だか分かってないようで
驚いた顔をしている。
そのまま回れ右をしようとしている俺の
手を掴んでひいては、シンデレラが口を開いた。
シン「待って待って待って!なんで!?」
貴「ここにいたら野蛮な王子に襲われる!」
そう言うとシンデレラの顔が緩み、
クスクスと笑い始めた。
その様子にジャックは「悪魔の笑みだ」
なんて言っているが、
流石に笑われると思っておらず、俺は
呆気にとられていた。
恥ずかしさとともに口を開いて
貴「な、なんだよ。笑うな!打首だ!」
シン「はは、打首ね。ごめんね。
大丈夫、確かに君は王子達のタイプだけど、これでも王子だからね。無理やり襲ったりなんてしないよ」
そう微笑みながら頭を撫でてくる相手に
さらに恥ずかしさが込み上げてこれば、
ガンッと相手の足を蹴った。
あまり痛みは感じていないらしく、
苦笑しながら手を離してくれた相手は
続けて口を開いた。
シン「じゃぁ、学校を案内するよ。
襲われないように気をつけてね」
貴「この、、っ!」
まだ俺のことをからかうようにそう言う
相手に仕方ないと
ジャックに戻るように言えばついて行く。
教室を一つ一つ丁寧に案内され、
最後に中庭に出た。
どこも同じだが、中庭は特に
いかにもおとぎ話な花だらけの場所だ。
俺がうげと声を出しながらついて行くと、
聞き覚えのあるセリフが聞こえてた。
マッド「アンハッピーバースデー!!
さぁ、お祝いしよう!」
チェ「マッドハッターは、いつでも狂ってるね」
アリ「お茶を入れるよ。カップケーキは?」
その光景に立ち止まれば、
気がついたようにシンデレラも立ち止まり、
俺に気持ちなんて聞かず騒いでいる
彼らの方へ歩いていく。
シン「やぁ、アリスたち。
またお茶会かい?」
マッド「これはこれは、生徒会長様ではないですか」
アリ「シンデレラも、参加する?」
チェ「客人もいるようだしね」
チェシャの言葉にビクッと肩が揺れる。
と同時に全員の視線がこちらへ向いた。
そして冷たい声が聞こえる。
アリ「なんでビッグヘッドがいるの?」
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作者名:kirapoid5018 | 作成日時:2018年3月21日 14時