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二宮side
Ｎ「あれ、翔ちゃんおはよ。」
Ｓ「あ、おはよう。」
彼が俺と同じ頃に部屋を出るなんて珍しい。
いつもはもっと早くに起きて、リビングで新聞を読んでいるというのに。
顔をよく見ると、少し隈があるような気がする。
Ｎ「ちゃんと寝たの？なんか隈あるんじゃないの？」
Ｓ「えっ、マジかあ...。ちょっと夜中に起きちゃって、なかなか寝れなかったんだよね。」
そう言う顔は、疲れが滲んでいるようにも見えた。
Ｎ「今日休んだら？」
Ｓ「いや、ほんと寝れてないだけだから大丈夫だよ。いざとなれば授業中寝るし。」
Ｎ「あなたに限ってそんなことできないじゃないですか。」
ちょっと笑って返すと、「それもそうだなー」なんて、翔ちゃんも楽しそうに笑った。
以下櫻井side
今朝、和にあの夢について言うか少し迷った。
言ったところで何も解決はしないし、和を不安にさせるだけだ。
かといって、悪夢をみて眠れなかったなんて言ったら、バカにされて笑われるだろう。それはそれで嫌なので、何も言わないでおいた。
それにしても...
Ｓ「う、ん...っ...」
ああ、眠い。
夜は恐怖で目がさえていたけれど、さすがに昼間になると睡魔が襲ってくる。
眠るわけにはいかない、今は授業中だ。
だが、さっきからずっと先生の声は頭に入ってこないし、ノートをとろうとシャープペンシルを握っても古代象形文字のような解読不能の文字しか書けない。
ふと、俺に太陽の光が射し込んだ。
独特の温もりに包まれ、睡魔は力を増す。
水に呑まれていくように、意識は段々と沈んでいった。
Ｓ「っああ！！！！」
瞬間、冷水を浴びせられたかのように、意識は現実へ飛び込んだ。
荒いままの呼吸、揺れる背中。思わず叫んだ。
「おい、櫻井大丈夫か...？」
先生の声にハッとして周囲を見渡すと、教室中の視線が俺に向いていた。
当たり前だ、授業中に突然大声で叫んでそのまま固まっていたのだから。
Ｓ「ああ...すみません、寝ぼけてました...。」
「お前が？珍しいな。授業中居眠りすんなよ〜。」
笑って誤魔化すと、今まで真面目にやってきたからか、特にお咎めはなかった。
茶化してくるクラスメイトに苦笑いしながら席につく。
...またあの夢をみるなんて。
意識が沈んだその瞬間、再び雨の世界に俺はいた。
そして、場面が切り替わるようにして、俺は地下駐車場のような場所にいた。
そして再び走る。
奥に停まっている黒い車を目指して。
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橙空(プロフ) - ritsuさん» すみません、返信遅くなりました！コメントありがとうございます(*´-`)楽しみにしていていただけているようで、嬉しいです。これからも更新頑張ります！ (2018年9月22日 8時) (
レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ritsu(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに読ませて貰っています。続き楽しみにしていました！翔くんが皆になんて言うのか、すごく楽しみです＼(^o^)／ (2018年9月11日 17時) (レス) id: 52872926f5 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - ちょこさん» リクエストしてくださりありがとうございました！ちょこさんのアイデアのリクエストで、楽しくこの小説を書くことができています！更新が遅いですが、きちんと書ききるつもりなので、頑張ります！ (2018年9月11日 13時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 遅れてしまってすみません、あのときリクエストさせていただいたちょこです！リクエストを書いてくださり、本当にありがとうございます！いつも楽しく読ませていただいています。更新頑張ってください、応援してます！ (2018年8月15日 0時) (レス) id: 41ca308e38 (このIDを非表示/違反報告)
橙空(プロフ) - moaiさん» コメントありがとうございます！更新が不安定になってしまっていて申し訳ありません...。頑張ります！ (2018年7月31日 12時) (レス) id: 8618996bea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：橙空 | 作成日時：2018年4月16日 22時
