七色王子。(BT) (ページ36)

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晃「もう、食べられへん. . . 」

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夢のなかでも食べ物ですか

先輩、さっきたくさん食べたでしょ

歓迎会が終わってから

″映画見よう″ってことで借りていたDVD見てたんだけど

みんなすぐ寝ちゃって

だから今起きているのは僕だけで

お皿を洗ったりして後片付けをしている

すると

佑「Aちゃーん」

『うわっ』

いきなり横から佑亮先輩が抱きついてきた

さっきの歓迎会で、みんな下の名前で呼ぶことになりました。

『佑亮先輩、離してくださいー』

佑「えー。しょうがない」

寝起きの佑亮先輩は、まだちょっと眠そうで目がとろーんとしている

洗い物が終わると

佑「はい、終わったー」

と言ってまた抱きついてきた

『先輩、苦しいです』

こう言ったら離してくれるかな

なんて思ったけど先輩はこの手を離さずに、力を緩めて

これで苦しくない？と顔をのぞきこんで聞いてくる

これは離してくれないな

『佑亮先輩は寝ないんですか？』

佑「んー、Aちゃんが一緒に寝てくれるんだったら僕も寝る♪」

この人は何を言ってるんだ

『じゃぁ、僕が起きてるって言ったら？』

佑「僕も起きる！！」

なんかそんなに変わらなかった

寝ないのもな. . .

佑亮先輩が体こわしちゃったら大変だし

今日ぐらいはいいかな

ってまだここ来て一日も経ってないけど

『わかりました。寝ましょう。先輩』

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