おとぎの国のkiramune

五話 ページ7

入野「さあ、これで、空の旅はおしまい」


入野さんは、そう言い地上に降りた。


岡本「自由くん！」


私達が降りた所には、青年が１人

私達を待っていた。


岡本「僕、流石に疲れましたよ！
いきなり飛ぶなんて・・・
飛ばす側にもなってください！」


入野さんに怒り出す青年。

可愛らしい見た目をしている。


入野「ごめんって。
お嬢様、この人がのぶこと、岡本信彦」


のぶって、人だったんだ！

え、じゃあ風を操れるのって・・・


入野「のぶはさ、風を操れるんだよ。
俺らを飛ばしてくれたのも、のぶ。」


あ、やっぱり、この人なんだ。


岡本「えっと、岡本信彦です。気軽に呼んで下さい」

A「初めまして、岡本さん。天城Aと申します。」


スカートの裾を持ち上げ、頭を下げる姿は貴族特有のもの。

慣れているこの動作。

当たり前のことなのに、

父様の怒りに満ちた顔が浮かぶのは何故？


岡本「・・・。自由くん！時間！
良平さん、怒ってるかも！」

入野「あ、」

岡本さんは、私を見て、一瞬止まった。

まさか、気づかれた！？

そんな訳、ないよね・・・





そして、良平さん。

また、新しい名前。

岡本さんみたいな人かな？







どんな人だろう。





気になる。

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