きらめきめもり (ページ33)

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...

目が覚めると閉め忘れたカーテンから日差しが入り込み、朝だとわかる。

「…い、いてててて」

ソファーで寝たから身体がばきばきになって痛い。
老体にムチとはこういうことになるのかしら…。

「何時だっ…け？」

床に落ちている携帯を見つけた。

「………。」

すぅちゃんからの不在着信が数件ー。

「…え？」

一気に目が覚めた。

「すぅちゃん？？！」

不在着信の時刻は、私が酔って眠りについてすぐくらいなんだろう。

さすがに朝早すぎて、かけ直しはできない。

「らいんでもいいかなァ、」

設定したアラームよりも一時間前に起きたってのに二度寝なんてもうできない。

目が覚めたと同時に脳もばきばきに冴えた。

［おはようっ
　昨日もありがとう、
　電話くれたとき寝ちゃってた。
　ごめんね、今日も頑張ろう！］

当たり障りないことしか送れなかった。

本当はなんで何回も電話してきたの？って聞きたい。

「…シャワー浴びよっか！」

もう少しお酒強くなれたらな～ァ。
先輩とのんちゃん、お互いの気持ちいつ知るんだろ？

いつもより熱めのシャワーを浴びて、元気を取り戻した。

「ふぁあ～あ、よしっ」

家を出るまで時間に余裕がある。
昨日来ていたらいんを確認して、返事を返す。

「っ！」

らいんを返している時、すぅちゃんから着信がきた。

「も、もしもし」

菅「もしもーし」

「おはよう、ごめんっ昨日」

菅「ふは、めちゃ元気やん」

「へ？」

菅「俺、まだ寝起きで声出えへんわ、」

寝起きの声がいつもと違ってどきっとする。

菅「昨日なァ、もっと話したかったなーって思ってん」

「うん」

菅「家着いたかなー？とか思って」

「うん」

菅「電話したねん」

「ごめんね、ちょっと酔ってたっぽくて」

菅「せやろな」

「へへ、へ、へ、へ」

苦笑いしか出来ない。
ただ記憶はあるお酒の席だからこれと言ってすぅちゃんに迷惑をかけるようなことはしてない！…はず。