きらめきめもり (ページ32)

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...

「おつかれさまでした」

菅「おつかれさま、またな」

「うんっ、また来週」

すぅちゃんとは、あまり今日は話した気がしない。
でもきっと先輩の気持ちものんちゃんの気持ちも汲み取ってくれたからだよね。ありがたやありがたや～。

先輩には最後にこそっと、

『俺の気持ち、Aさん分かっちゃいましたよね』

「ふんふんふんふんっ」

『もう少し温めますね』

と言っていた。…のんちゃんに今すぐにでも伝えたい気持ちをどうにかこうにか抑えることを頑張ります。

『はァ、いいとこで仕事だったから』

「そうだね」

『先輩の話、あんま聞けなかったわ』

「是非とも聞くべきだったと思うね」

『なんて言ってたっけ？あ、てか、菅田さん。今日あんまり話さなかったね、大丈夫だったかな？』

「んーーー、大丈夫と思うよ。またお礼の連絡しとくし」

『来週から本格的に動き出すし、仲よくなれてよかったね』

「うんっ」

帰りのタクシーでこんな話をしていた。
そのおかげで頭の中では、色んな表情を見せてくれるすぅちゃんの姿が浮かんでくる。

「なんか、気持ちいいーぃ」

窓を少し開けると冷たい風が入ってきて、冬が本格的にやってきたことを教えてくれた。

「…寒っ」

『窓閉めなさい』

明日のお仕事もうまくできますように。
来週からのお仕事もうまくできますように。

すぅちゃんの笑顔がたくさん見られますように。

そんなことを願いながらタクシーの中で眠ってしまった。

『帰れる？大丈夫？家まで』

「大丈夫、大丈夫、明日何時だっけ？」

『明日は』

明日の迎えに来てくれもらう時間を再度確認してタクシーを降りた。

「おやすみなさーい…っと、」

マンションのエントランスに入って、鍵を探す。

携帯を見たけど触れなかった。

そのままオートロックのドアを解除して、エレベーターに乗り家のドアを開けた。

「ね、むい…」

家に帰ってきた安堵感もあって睡魔が増してくる。

「メイク、落とさなきゃ」

明日メイクさんに悲鳴をあげられない為に最低限のことだけはしなきゃいけない…な。

「シャワー浴びたい」

だけど気力がない。
メイクを落として歯を磨き、明日の起きる時間のアラームを設定しようと携帯を見た。

「…らいん、」

明日でいいかな、

いや、仕事とかだったら…

そう思いながらもそのままソファーで眠ってしまった。