きらめきめもり (ページ4)

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04. ページ4

...

こんなことをしている場合じゃない、

ずっと鳴り響く着信音。

「もしもし？」

こんな時間にお構いなく電話をしてくる人なんて、環奈か…

「亮ちゃん、どしたの？」

吉沢さんとこの亮ちゃんしかいない。

亮「Aちゃーーーん！」

「…うわ、」

亮「うわってなんだよ」

こっちはこっちで酔っ払ってるじゃん。

亮「なにしてんのぉ？今から行ってもいい？」

「やだ。来なくていい」

亮「やだ、行く。ってか、もう家の前のコンビニ」

「………。」

なんの為に行ってもいい？って質問したの？

「それならカンカンのビール買ってきて」

亮「え？なに？環奈ちゃん、居るの？」

「私のだいすきな環奈ちゃんが居ます」

亮「うわー、俺、酔ってるじゃん！」

…知らねぇーーよ！！！

「亮ちゃん、来ないなら今から私が買いに行くんだけど」

亮「え？行くいく、待ってて」

「はーいよ！」

電話の相手は誰かは環奈はもう分かっている。

環「吉沢さん、ビール買ってきてくれるの？」

「環奈ちゃん居るの？！俺、酔っ払ってるじゃん！って言ってた」

環「いや、この家で会う時、いつも酔ってるじゃん」

「カンカン、」

環「んー？」

最後のビールを飲みながら、聞いている環奈。

「亮ちゃんはばかなんだよ。」

環「ブハッ！分かってるわ！」

「ふはっ」

この家でたまに集まる俳優会。
その時に環奈と亮ちゃんは、お互い酔っ払った姿も見せ合っている。

豪華俳優たちがなぜこの家に集まるのか、謎だけど。

亮ちゃんに至っては、この家の鍵すら持っている。

「ねぇ、カンカン～」

環「え、なに」

「亮ちゃん、勝手に入ってくるから」

環「は？」

「お風呂はいってきていい？」

環「絶対吉沢さんが来る方が遅いに賭けるわ」

「それ、私のさじ加減じゃない？」

環「うわ！ほんとだ！！！」

うん、今日も天然なカンカン、かわいいよ。
可愛すぎるよ、カンカン。

亮ちゃんが来るのを待たないで、私はシャワーを浴びる。

その間に珍しく、亮ちゃんが早々と家に到着していた。

お風呂から出たら、

「…亮ちゃんって、」

亮「お、おかえり」

「絶対人見知りとかうそだよね」

亮「嘘じゃないから！」

他人の家のソファーで寝転んで、お酒飲んでる亮ちゃん。

絶対、人見知りなんかじゃないと思う。