きらめきめもり (ページ30)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:10,699 hit

30. ページ30

...

菅「…。」

「先輩とのんちゃんってサークルも一緒だったんですか？！いいなァ～大学に行ってないので憧れます」

『のぞみちゃんはサークル内でも目立ってましたよ』

『そんなっ！先輩が！ですよ』

…なんか、私、とてもいい仕事してる気しかしないっ！

バチバチと視線を感じて前を見たら、
にこっと笑いかけたすぅちゃん。

「すぅ…ださんは大学は？」

菅「すぅでいいよ、別にふたりの前やし。気使うこともないやろ」

「それもそうか」

『すぅ？ってなに？聞いてない！』

「え？あっ、菅田さんが仲よくしようって言ってくれて、」

まずはあだ名だと思ったんだぜ！ってとこを話したら、のんちゃんには理解されないような答えを言われたけど。

『なんかそれ特別感あっていいですね』

「特別感…、」

先輩はちょっと羨ましそうな顔をしている。

「…はっ！！！」

そうか、先輩はのんちゃんに"先輩"って呼ばれ続けたくないんだ！

よーーしっ、こうなったら私のいい仕事レベルを一気に上げちゃおうっ♡！よしゃっ。

「私、初恋の人っていつまでも大事でどこか好きだと思うんですよ」

『え？なに？』

『なるほど』

菅「…。」

「好きな気持ちを持ちつつも前を向いて、いつの間にか蓋をすることもあるんですけど」

『A？酔った？』

ほろ酔いですよ、気持ちよく。

いい仕事してる気がする自分には泥酔ですよ。

「でもやっぱり再会とかしちゃったら好きな気持ちが溢れ……っ！！？」

…の、のんちゃんの初恋が先輩とは聞いてなかった！！！
憧れてて好きな人って聞いたんだった！
オオーーーノゥゥゥゥ！超絶みすじゃん。みすったじゃん！

『Aさん？』

慌てて目の前にあるレモンサワーを飲み干して、

「憧れの人も同じように再会しちゃったら好きが溢れちゃいませんか？！」

『？！』

…い、てっ。

昨日の出来事、かむばっく…？
のんちゃんに足を踏まれた。

『溢れちゃいますよね』

「ですよね！ですよね！先輩は」

菅「初恋とか思い出やからいいんちゃん？」

「へ？」

まだ私が話してる途中でしょぅうううがァ！
食い気味に間に入ってきては、否定的な発言。

すぅーーだァーーー！