きらめきめもり (ページ29)

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...

「のんちゃん！早く早く！」

『…心の準備が』

「昨日会ったじゃん！」

…のんちゃん、勢いで私もノリノリだったんだけどね？

「あ、あの、のんちゃん」

『どきどきしちゃう』

みーとぅーです。
私もよくよく考えたらすぅちゃんに会うってことを実感してきて、どきどきしてます。

え？私たちふたりとも菅田さんサイドにどきどきしてんの？やばくない？こんな状態で私、恋のキューピットなれる？

『いくよ？』

「うん」

お店のドアを開けたら、どきどきが一気に増してきた。

案内された個室には昨日とは逆転してすぅちゃんと先輩の姿。

菅「おつかれさま～！」

私と目が合うなり笑いかけてくれるすぅちゃん。

こんな笑顔見て、胸が高鳴らない方がどうかしてる。

「おつかれさまです！」

平然を装って笑顔で返した。

菅「ごめーん。先にもう飲んでもうた」

「全然全然！私たちもすぐ追いかけますのでっ」

菅「お？今日は昨日見られへんかった泥酔姿かな？」

「そこまで飲みませんから！」

菅「敬語のままやん」

「…す、すぐ！追い抜くでぇ～」

菅「だからそれ！」

両手で耳を塞ぐ仕草をしたすぅちゃんを見て笑っていたら、

『昨日の帰りになにあったの？』

のんちゃんが不思議そうに問いかけてきた。

『将暉と仲よくなってくれたんですね！ありがとうございます！』

一瞬で理解した先輩。

「い、いえいえ！こちらこそ！」

昨日の今日。
時は遅くない！昨日を取り戻せる！
熱量も昨日なんか比べもんにならないくらいある！

「乾杯しましょ！！！」

菅「いや、まだメニューも見てないやん」

熱量が増えすぎて、現実を見れていなかった。

「…のんちゃん、ビールだもんね」

『うん、ありがとう』

いい大人だけどビールはちょっと苦くて苦手。
あ、苦手なものあったな。

「私、レモンサワーにします！」

『え？サワー？！』

こんな機会を作ってくれたんだもん。
今日はどうにでもなれ、恋のキューピットになれたらそれでいい！！！

菅「レモンサワーでいいんやんな？」

「はいっ！」

本当はお酒があまり強くない私は、カクテルや甘いお酒じゃないと飲めないし。飲んだところで2、3杯でほどよく酔える。
身体にあってないのかサワー系は、1杯でまあまあ酔える。
ってことで、酔った勢いでキューピットになってみよう！やってみよう！なってみよう！酔ってみよう！！！