きらめきめもり (ページ17)

今日:5 hit、昨日:13 hit、合計:10,711 hit

17. ページ17

...

『流川慎、アラサーど真ん中です！』

菅「いる？それ」

『のぞみちゃんとは大学の先輩後輩で、10年以上振りに再会できてテンション上がってます』

「わおっ♡」

どんっ。

い、てっ。

またもやのんちゃんに軽く足を突っつかれる。

『菅田将暉のマネージャーをして、かれこれもう何年だっけ？』

菅「いや、自己紹介長いわ！」

『ははっ、そんな感じでAさんとうちの菅田が仲よくなってもらえたら嬉しいです』

「しぇんぱい」

菅「しぇんぱい？」

いやもう、なに？なに？
キラキラ爽やか笑顔が胸に突き刺さってきます！

『Aちゃん？』

「私！先輩が本当に先輩でよかったって思います！」

『は？』

菅「誰目線やねん」

『いえーい！』

「いえーいっ！」

先輩と謎のハイタッチ。

ぱちんっ！といい音がしたあと、ビールとコーラが運ばれてきた。

菅「ほら～ァ、流川さんの自己紹介長いからビールきたやん」

『相田のぞみです！流川先輩の後輩です！Aのマネージャーしてます！よろしくお願いします！』

「めちゃくちゃ巻くじゃん！」

ごちゃごちゃしている合間に乾杯になり、先輩とのんちゃんがメニューを見合って決めてくれている。

「よしよし」

菅「Aさん？」

お互いの好きな食べものとか苦手な食べものとか、こうやって知っていくのかな？

菅「なに食べます？」

私はあまり苦手なものはないんだけど、好きなものが多いからなァ～。
菅田さんは苦手なものとかあるのかな？
好きなものってなんだろ？
食べものも他のことも、まだなんにも知らないな。

菅「え？Aさん？」

「あっ！苦手なものはないです！」

菅「は？」

「…あ、すみません、ちょっと脳内会話が」

菅「え？脳内会話？」

「あ、え、いや、気にしないでください」

…のんちゃんと他のことばっか考えてた。

菅「あー、もしかして」

「はい？」

菅「俺もAさんも今日っておまけ？」

「…え、いや、そんな、いやいや、ははは～」

菅「なるほど」

…演技論、本気で聞かせてもらおうかな。