きらめきめもり (ページ16)

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...

「先輩、なに飲まれますか？」

『流川さんね、るーかーわーさん』

「あ、すみません」

のんちゃんと話していた流れのまま思わず、菅田さんのマネージャーさんのことを先輩って呼んでしまった。

『のぞみちゃんの呼び方、移りました？』

「すみません」

菅「……。」

『いやいや、先輩でいいですよ！』

「わァ、ありがとうございます」

今更、流川さんって呼びにくい気がしたから起点を利かしてくれた先輩に感謝！

『Aはコーラ？』

「えぇ、コーラ飲みますよ」

『はいはい』

…あまり運転をしていないこのAに運転させるって、マネージャーとしてはどうなのかと思いますよ？？？

「菅田さんは？」

菅「んーーー」

顔は見えない。

メニューをしかめっ面で見ている菅田さん。

のんちゃんには先輩しか見えていないかもしれないけど、私には部屋に入ってきた菅田さんが光り輝いて見えた。

菅「あれ？Aさん、飲まないんでした？」

「運転があるので」

菅「え？そうなんですか？んー、それやったら俺も」

「いやいや、飲んでください！次は私も飲みます！」

菅「へ？」

…次、なんかないかもしれないじゃん！！！
ばかじゃん！次とか、ばかじゃん！

菅「じゃ、次は泥酔見せてくださいね」

「え？泥酔？！」

菅「ビール～、俺もビールにするわ」

『ビール３つにコーラでいい？』

『了解です♪』

のんちゃんの語尾に全部、音符やハートが付いてる気がする。

アァ、本当に好きなんだ。
いいね、のんちゃん、いいね。

菅「めっちゃ微笑んでますけど、」

「…わ、私？」

菅「相田さんのこと見て」

「え！」

妹心で姉を見つめてしまっていた。

『Aは優しいんですよ、』

「いやいや」

言葉は優しいけど、ごんっと足を当てられた。

余計なことをするんじゃねぇぞ。

…お、思い出しました。

「あ！そうだ！改めて、自己紹介しませんか？！」

菅「え？」

「のんちゃ、相田さんと流川さんの自己紹介も！聞いてないので！」

『いいですね、自己紹介しましょう』

先輩っっっ！！！！
なんて優しいんですか！！！！！

優しく笑っている先輩、
どうかどうかこの恋がうまくいきますようにって、
心の底から願った。