きらめきめもり (ページ15)

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...

masaki side.

菅「飯？」

『昨日言ったじゃん』

菅「Aさんのマネさんやろ？」

仕事を終えて、家に直帰と思っていたら止められた。

菅「そんなん流川さん、ひとりで行ったらいいやん」

『俺だってそうしたかったよ！！』

菅「いや、そうしてよ。Aさんに連絡すらしてないし」

『Aさんのマネージャーが"主演が初めましてのままより親睦会したらいいですよね"って言ってんだから、そうだよなって言うしかないじゃん！』

菅「…えぇーー」

『だから将暉も来て』

菅「…いや、なに、その」

『来てすぐ帰っていいから』

菅「そんなん親睦会にならへんやんけ！」

『固く考えなくていい』

菅「いやいや…なんなん、むちゃくちゃやん」

まァ、仕方ないか。
いつも世話になりっぱなしやし、流川さんの頼みなんか滅多にないし。

菅「程よく帰るようにするわ」

『それでこそ！将暉！！！』

菅「褒められた気、全然せえへんからな！」

…ま、流川さんのときめきとやらを大事にしよか。

菅「Aさん、来るんやんな？」

『多分』

菅「え、いやいや、そこは来てくれらなあかんやろ」

『親睦会だからね、来ると思う』

菅「Aさんもおらんかったら俺むちゃくちゃ邪魔やん」

『親睦会だから来るって！来る！いや、来てる！』

菅「は？」

怖いやん、それ。

流川さんとタクシーに乗って、予約しているお店へと向かった。

菅「来てくれてますように」

Aさんがおらんかったら1杯だけ飲んですぐ帰ろかな。

どうか、邪魔者になりませんように。

そう小さく願った願いは、

「おつかれさまです！」

通された個室で、一番最初に目に入ったAさんを見て

菅「よかった」

一言、零れてしまった。