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「まじかぁ、ごめん。今日はたまたま入ってるわ〜」



「あ、そうなんですね…頑張ってください!」



「可愛いAのお誘いを断りたくないんだけどねぇ、タイミング最悪」






ごめんねと言って抱きしめてくる




硝子さんからは薄くタバコの匂いがした。


歌姫先輩に言われて禁煙していたはずだがまたこっそり吸ったんだな…





「また誘いますね、一緒にカフェとか行きたいです!」




「うん、行こいこ、たまには女同士でね。そんじゃ私3階だから」




軽々とした足取りで階段を登っていく先輩


サラサラ揺れる黒いショートカットを見ていた








「また硝子にくっつかれていたんだ?」





「…げ、夏油先輩…」






ゾッと背中が凍りついた

気配など少しも感じていなかったのだ








「…えっと、おはようございます」



「うん、おはよう。」





いつも通り会話するいいのに

じっと見つめる瞳に温かさを感じないからか、体がつい強ばってしまう







「あまり、他人に気安く触らせるなよ。危ないから」




「………硝子さんですよ…危ないとか、ないと思います…」






階段を上ろうとした先輩はピタっと止まった



いつものように頷き、余計なことは言わずに黙っていれば良かったのに

大好きな硝子さんを悪く言われた気がしてつい反論してしまった。



珍しく言い返したことに驚いたのか、すこしびっくりした顔をしている…気がする…分からないが…






「……危ないのはAじゃなく、私だよ」





そのまま近づいて左手を私の方へ伸ばしてきた


先輩はそのまま、まるで蛇に睨まれた蛙のように動かない私の首を掴んだ




「…!!…ぅ、」



「とっくに気付いていると思うが、私、嫉妬深いんだ。

お前に私以外の人間が触れているのは我慢出来ない

そこに男も女も関係ないよ。あまり妬かせないでくれ」





「…っ、…」






「丁重に扱って欲しかったらせいぜい私の機嫌を損ねないことだよ」





耳元で無遠慮に囁かれる声






掴まれた首はあっさり解放され、ビビりながらも見上げると

先輩はわざとらしく口角を上げいつもの笑顔を浮かべていた。









今までに何度か彼の狂気を垣間みたが



こんな恐怖は初めてだった。







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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , ヤンデレ   
作品ジャンル:恋愛
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たろ。(プロフ) - 夢主…厄介なの引き寄せるな…ななみんと硝子さんにときめいちゃったよ… (2022年2月25日 1時) (レス) @page33 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
シオリ - 束縛彼氏の夏油先輩神です💖続きがすごく楽しみです🙌 (2022年2月17日 4時) (レス) @page39 id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
高杉(プロフ) - シオリさん» シオリ様*ご指摘ありがとうございます!助かりました( ˶˙˙˶)更新前に一度読んで確認しているのですがもう恥ずかしすぎてちゃんと読めてないんですよね笑笑多分これからも誤字でご迷惑かけると思いますがまた読んで頂けると嬉しいです⋆︎* (2022年2月16日 19時) (レス) id: 247460786d (このIDを非表示/違反報告)
シオリ - 33の所 全身だと思うのですが"全然”ってなってますよー&更新すごく嬉しいです❕❕🥰🙌 (2022年2月16日 18時) (レス) @page35 id: 36ddcc805a (このIDを非表示/違反報告)
高杉(プロフ) - RIOさん» RIO様*コメントありがとうございます!!分かります…!私もヤンデレ大好きです( * ´ཫ`*)♡めちゃくちゃ嬉しいです…!少しずつですが毎日更新していこうと思っているのでどうぞこれからも読んでいただけると嬉しいです*_ _)❁⃘*.゚ (2022年2月16日 0時) (レス) @page37 id: 247460786d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉 | 作成日時:2022年2月10日 10時

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