【夏油傑】怖い先輩 1

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「A弱すぎ、ウケる」


「……あそこ服屋さん行きませんか」




「小学生より下手なんじゃね？」


「……先輩、このゲーム嫌です」






カフェを出た後先輩の希望でゲーセンに来ていた


そこで分かった事実がひとつ。




私はクレーンゲーム・メダルゲーム・カートゲーム・ガンシューティングゲーム…etc


あらゆるゲームがド下手だったということ。




せいぜい出来たのはリズムゲームだったが、それでも清々しいほどの完敗だった。




「はぁー、めっちゃ笑ったわぁ、腹痛てぇ」


「…なんにも面白くありません。ゲームセンター楽しくないです」




夏油先輩とも2人で遊びに来たことがある。

といっても片手で足りるほどだが、




そのときはなかなかいい勝負だったと思う。


5回遊んだら3回は私が勝ってたような…






なるほど、夏油先輩は上手く手を抜いてくれていたんだね


それに比べてこの先輩はまるで鬼だ。






私が何回負けようが、絶対に手加減なんてしない


手加減どころか煽りに煽ってくる




「はいまた俺の勝ち〜！雑魚〜！ここまでひでぇ奴初めてみた、今まで一緒にやった中でダントツだわ。ゲーム下手くそランキング第1位おめでとう、あはは」




そう言われた時は本気で泣くかと思った。







うざすぎて。








「五条先輩、そろそろ別の場所に行きましょう。私服みたいです。ここからすぐ近くのあのブランド、レディースとメンズ両方売ってますよ」


「もー、拗ねんなよ〜。けど確かに全部遊んだしなぁ。あ、最後にプリ撮ろうぜ！」




「…プリクラが最後ですよ」


「分かったって、ほらほら〜！」




肩を押され半ば無理矢理プリ機に入った


可愛い音楽と女性の声と共にシャッターのカウントダウンが始まる



「変顔しよ！変顔！」


「はいはい、変顔ですね…」




3・2・1…カシャ！




「じゃあ、次はヤンキーポーズしようぜ！うぇーいって！」

「こんな感じですか？…うぇーい！！」




3・2・1…カシャ！




それから何枚か撮り、JKよりはしゃいでる先輩と

右側の小さなスペースへ移動した





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