幸せでいて欲しいからアソシエイト (ページ7)

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香り 7 ページ7

今日は珍しく全員揃って練習ができる日

環くんも気合を入れて準備をしていた

『差し入れにそれぞれの好きなものも買えたし早く戻って渡さなきゃ』

昼間の交差点

赤信号を止まって待っていると

後ろからこえをかけられる

了｢やっと見つけたよ

A…♪｣

『っ！……了…さん……』

思わず振り返ると……

そこには

ツクモプロダクション社長の月雲了がいた

了｢酷いじゃないか…僕はこんなにもAを愛しているんだよ？それに……急に辞めるって言って姿を消してしまうし…｣
『なんで……もう関わらないって…あの時言ったのに！』
了｢えぇ～？そんなこと言ったっけぇ？じゃあ

前言撤回ね♪｣
『……私はあなたのものにはならない…アイドルもあなたのものにはならない…！』
了｢…それはどうかな～？｣

『……失礼します…』
了｢またね～｣

早く…

早く…

みんなの所へ…

事務所の扉を開けてレッスン室に向かうと練習中の彼らの姿が見える

『…はぁ…はぁ…』
陸｢Aさん？！大丈夫ですか？！｣
『…はぁ…陸…くん…』

メンバーの顔を見て安心した私は力が抜けてへたりこんでしまった

安心から出てくる涙
未だ残る不安
呼吸もままならないまま
私は陸くんにしがみついてしまった

そんな私を陸くんは

陸｢…大丈夫ですよ…｣(ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

優しく撫でてくれた

守らなくては…

この大切な人達を

寮に戻って私は過去の事を全て打ち明けた

三月｢……んだよそれ…卑怯すぎんだろ…｣
大和｢Aちゃん、ツクモの企みは分かる？｣
『……いいえ……ただ…』
一織｢ただ…？｣
『確か……ゼロは僕を愛していない…きっと心の中ではファンのことも笑っていたはずだ…とかなんとか』
三月｢ゼロはそんな人じゃねぇよ！｣
一織｢兄さん、落ち着いて…｣

陸｢…Aさん…｣
『はい』
陸｢…俺たちの前から居なくならないでくださいね｣
『…え？』
陸｢…約束…してください｣
『……はい、お約束します』(微笑

紡｢それにしても…これは穏やかじゃないですね…｣
大和｢TRIGGERが活動を控えてる分新しく出てきたŹOOĻが目立ってるしな｣
ナギ｢このまま大人しく引き下がるとは思えません、ワタシ達もRe:valeも警戒心を強めなければなりません｣

『せめて了さんの目論見が分かればいいんですけど…』

環｢いすみん達って…悪いヤツ…なのかな｣
一織｢四葉さん…｣
環｢俺達といると楽しくないのかな…｣
一織｢………｣