【H×H】あなたのものじゃない【クロロ】

紳士 ページ21

どういうことなの…これは_______




あまりの衝撃に頭が混乱する




何で今さら態度変えるようなことを…？



確かにそっちの方が絡みやすいとは思ってたけど



改めてクロロを見ると、雰囲気が本当に…爽やかな青年って感じがする



人はこうも簡単に化けることができるのか____





なんて考えてるうちに、クロロはスタスタと前を歩いていった



『ちょ、ちょっと待ってよ！』




私は料理をこぼさないように、急いでクロロの元へかけよった



ふと、クロロは私の方を振り向いてニコリと笑う



……。



その笑顔に少し…ドキッとした自分がいた





クロロ｢そんなに急がなくても、料理は逃げないよ｣




……前言撤回


からかうところは変わってなかった




『わ、分かってるよそんなこと！私はクロロに聞きたいことがあって……』



クロロ｢立ち話もなんだし、どうせならゆっくり食事しながら話そうよ｣



『…まあ』



確かに


話したいことはたくさんあるわけだし



私はそう考え、ふぅ、と一息ついた




『そうだね。…じゃあ席に案内してくれる？』




クロロ｢仰せのままに……｣




『…っ!?』


突然の紳士な言葉に、私は思わず固まってしまった





そんな私を見て、クロロは私の顔を覗き込んでくる




クロロ｢セーラ、照れてる？｣



『……へっ！？』




その瞬間、私の心臓にグサッと刺されたような感覚がした




これがいわゆる……



“図星”！！！！



自分の顔に熱が集まってるのがとても分かった


『う、うるさい！！！もう先いくから！！』




図星をつかれて恥ずかしくなった私は、クロロを置いて歩き始めた




クロロ｢…席の場所分からないのに？｣



……。




『……一緒に行こ』




そうボソッと呟いた一言がクロロに届いたのか、クロロはスっと私の隣に来てくれた




クロロ｢じゃあ、行こうか｣




自然と私の歩幅に合わせてくれながら、私達は席に向かった





やっぱりクロロといると調子が狂う…



心の中でため息をつきながら、黙々と歩き続けた

食後の……→←クロロが分からない

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