独りでは行かせない:後編 剣城 ページ27
「何しに来たの、剣城。」
「俺も行こうって思ってな。」
「いい、一人で行く。これは私だけの戦いだから・・・。」
「・・・そこら辺の事情なら、マミゾウさんに聞かせてもらった。」
「・・・やっぱり、全部ご存じみたいだね。なら・・・」
「俺もアイツ止めるの、手伝うぜ。」
「・・・話を聞いていなかったの?光は、私の手でケリをつけたいの」
「俺だって光をぶっ飛ばしたいさ。アイツを放っておくと幻想郷が危ないんだろ?」
「・・・だから・・・あんたは・・・!」
我慢できず被華は剣城に怒鳴ろうとする。
「俺もさあ、幻想入りするまでは、そこそこキツかったんだよ。」
食い気味に話し始める剣城。
「・・・何の話?」
「・・・現世では、俺の居場所なんて無かったようなもんだからな。
でも幻想郷に来て、友達が出来た。
血は繋がってなくても本当に家族って呼べる人も出来た!
俺は、そんな幻想郷を守りたい、俺が"大好き"なこの世界をな!」
「・・・。」
剣城の話を聞いた被華は、
「あんたの話はなんとなく分かった。・・・でも私には関係無い事。もう良いでしょ。」
「そんな事ないわ!」
歩き始めようとした被華を止めるように発せられた声。
そこには、声の主である記に、幽香、早月、虚が居た。
「やっぱり皆も来たか。」
嬉しそうに言う剣城。
「フン、一人では行かせないわ、被華。」
「わ・・・ワタシがこんな事を言う権利ナンテ・・・ありませんが・・・!被華サンが・・・し、心配なんデス!谷ちゃんも、心配だって・・・!」
「そうよ。いくら貴方が強いと言っても、光は貴方の親友なんでしょ?なら、私たちにもやらせなさい。一人で背負い込むんじゃないわ。」
「この異変に関わったからには、最後までやらせて貰うわ。」
幽香、虚、早月、記がそれぞれ被華に自分の想いを言う。
「・・・どいつもこいつも・・・」
呆れる被華。
「ほら、皆こういう気持ちだぜ。大丈夫、俺たちもけっこう強いからよ。」
「はあ・・・勝手にしろや」
ー斯くして、被華を含む6人のチームは異変解決へと向かった。
ー光から影を、救い出すために・・・。
ーその頃、千歌は。
「全く、こいつを何とかするって言った手前、外に出れないのはクソだるいわ・・・。
・・・まあ、信じますか、あいつらを。」
雫を見ながら、そう独り言を話していた。
※ ※ ※
物語を一気に進めちゃいました・・・
問題がございましたら教えてください・・・。
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フウ(プロフ) - 更新しました (2022年8月2日 9時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 一次的にアクセスできませんって出ました・・・ (2022年8月2日 8時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新します。少し設定変えます。 (2022年8月2日 8時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 記念すべき10巻目!作っておきます! (2022年7月10日 17時) (レス) @page50 id: f03e2072c0 (このIDを非表示/違反報告)
フウ(プロフ) - 更新しました。 (2022年7月10日 2時) (レス) id: b910a0dd1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2022年4月20日 17時