【募集企画】東方幻想記録物語9巻 (ページ22)

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超絶美人狸説明中　マミゾウページ22

「まず、あいつは・・・おぬしらが今戦った『影』は・・・
　本来の『影』ではない」

「・・・はい？」

５人が、素っ頓狂な声をあげる。

「まず、被華には『奈々』という親友がいてのう・・・
　その子はただの人間なのじゃが、『加護』を受けていたんじゃ」

「・・・加護？誰の？」

早月が聞く。

「・・・天使と悪魔じゃ」

「ひゃいっ！？」

次に、虚が声をあげた。

「テっ・・・天使とっ、悪魔、両方の・・・加護をッ・・・受けるなんて、可能なですか？ア
　ッ・・・こっ、こんな私がッ、質問をするなんて・・・御免なさい、私なんてとっとと死ん
　デ・・・」

そして暗い顔をする虚を、儂はあきれ顔で見る。

「そんなに自分を卑下することなかろうて・・・で、質問の答えじゃが、できるんじゃよ。極めて異
　質じゃが」

「・・・その天使と悪魔は、どこから？先天性？後天性？何らかの魔力で生まれたの？」

「・・・さっすがお前さんじゃ、目の付け所が違うのう。
　・・・そうじゃよ。その天使と悪魔・・・『光』と『影』は、奈々の感情から生まれた。
　光が天使で正の感情、影が悪魔で負の感情として」

「・・・じゃあ、その負の感情の悪魔が・・・！」

「待て、早まるな少年よ。今回おぬしらが戦ったのは・・・『光』の方じゃ」

「「「「「・・・はああ！？」」」」」

全員が声をあげた。

「えーっとまず、被華の過去について・・・」

～超絶美人狸説明中～

「・・・そんな事が・・・」

・・・まあ・・・被華(あいつ)の過去はこんな易しいもんじゃないんじゃがな。

「で、光が暴走したんじゃ。光は奈々をずっと愛していて、奈々を守れなかったのに自分は生きてる
　被華に怒りを抱いて」

「そんな・・・！被華さんは何も悪くないのに・・・！」

「・・・で、暴走した光の浸食は影の方にも広がっていって・・・
　光は影を半ば強引に取り込み、器とした」

「え・・・じゃあ・・・今本来の影は・・・？」

「器を奪われて、魂だけの状態で光の心の中を彷徨っているじゃろうな」

「・・・あの、光と影の能力は？」

「・・・光は『憑依する程度の能力』じゃよ」

「・・・ちょっと待って」

幽香が声をあげる。

「それって、あの最凶姉妹(依神姉妹)と同じってこと？じゃあ別にそんな強くないじゃない」

「・・・いや、違う。光の能力は、あの最弱姉妹(依神姉妹)とは比べ物にならな
　い・・・八百万の神を、無理矢理憑依させることが出来る」