【募集企画】東方幻想記録物語8巻 (ページ36)

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弾幕飛び交う戦場剣城ページ36

同時刻、人里・・・。

　くすりと笑う雫。

「さて・・・その元気はどこまで続くかな・・・？《過去符結局何も変わらない》」

　雫がその宣言をして札を掲げた瞬間、凄まじい量の弾幕が放たれた。

　瞬間、千歌が手に持ったエクスカリバーを振るい弾幕をかき消す。
　同時に幽香も傘を振るい弾幕を弾く
　少し遅れて剣城も剣で応戦する。

「うおおおおっ！《斬撃ウインドストライク！》」

　剣から巨大な剣閃を複数放つ剣城。剣閃は弾幕を次々と消していく。

「おおー、やるじゃん剣城！じゃあこっちも・・・《千剣剣の舞》！」
「《元祖・マスタースパーク》」

　千歌は大量の剣を空に創り出す。幽香も傘から巨大なビームを放ち、弾幕を一掃する。

「うっお・・・やっぱすげえや・・・。」

　あまりにも美しいその光景に息を吞む剣城。

「ほう・・・やはり幻想郷の猛者達。そう簡単には行かないようだな。だが・・・。」

　そう雫が呟いた瞬間、雫の身体から多量の弾幕が再び放たれた。
　突然の弾幕を避け切れず被弾しながらもそれぞれの得物で振り払う三人。

「何だよ今の・・・！」

　弾幕を斬りながら呟く剣城。

「奴を攻撃しなければ弾幕は止まらないわ！」

　幽香が二人に檄を飛ばす。

「それなら・・・！《射撃クアッドブラスター》！」

　ガトリングで弾幕を打ち消しつつ二門のビームランチャーで雫を狙う剣城。

「フン・・・。」

　雫はビームを体を逸らして回避する。

「無駄だよ。そんな攻撃じゃあ僕を捉える事なんてできない。」
「じゃあ・・・！《神弓フェイルノート》！」

　アーサー王伝説の必中の弓、フェイルノートを連射する千歌。
　矢は弾幕を貫き雫に襲い掛かる。

「無駄だよ。」

　右手に炎の剣を作り出し矢を叩き落す雫。

「こりゃあヤバくない・・・！？」
「単純に弾幕がエグい・・・！」

　劣勢を強いられる三人。
　
「こうなったら接近するしかない！」

　剣城は雫に向かって剣を持って駆け出す。
　弾幕を切り払いながら猛進していく剣城。

「しょうがないわね・・・！《花符幻想郷の開花》！」
「私も行くよー！《神剣グラディウス》！」

　千歌は剣城と共に雫へと突っ込んで行く。
　二人は各々の武器を振り回し弾幕をかき消していく。
　少しずつ被弾しながらも、足を止めずに進んでいく二人。
　幽香の弾幕による支援も合わさり、順調に接近していく剣城と千歌。

　激戦はまだまだ続いているー