幻想郷から幻想入り 将也&影 ページ3
気がつくと、オレは竹林の中にいた。
ここは何処だ?さっきまで影と一緒に河童の家にいた筈なんだが。
経緯を辿ってみる。確かにとりにオレの能力を見せてほしいと言われて、仕方なく見せてやったんだ。ここまでは普通だな。しかし問題はそのあとだ。オレの時間軸を移動する程度の能力を見せるために魔法陣を開いたんだ。しかしその時、影が飲んでいたお茶をこぼしてそれが魔法陣にかかった。その結果何故か能力が暴走して今に至る。
「そういや影は?」
後ろを見てみると、そこにはタケノコにかじりつこうとしている影の姿があった。
取り合えずムカついたので、無言で影に関節技をお見舞いしてやる。
「あだだだだ!ちょっ、ギブギブ!ギブだって!」
オレの知らん所でなんてことをやってんだお前は。
これは変なことやってるお前が悪い、なに勝手に何処だかもわからん場所でタケノコにかじりつこうとしてるんだ。つーかどっから取ってきた。
「将也はここが何処かわかってる?」
「オレは知らん、お前は知ってんのか?」
「えっ?私も知らない」
再び関節技を決めてやる。知ってるように言っておいて知らねーのかよ。影からメキメキと音が聞こえるが知るか。
そんな茶番を続けること10分くらいが経過した。互いに話し合い、今はここから出ることに専念する事にした。
そんなこんなで一時間...
歩いているうちに、ここが何処だか大体わかった。道中に妖怪やら何やらいるので、多分ここは幻想郷。んで、場所は迷いの竹林だろうな。
時代はいつなのだろうか。気になるので、河童に作って貰った機械で今の時代を確認してみる。ちなみにこれはオレが河城にとり、通常にとえもんに頼んで作ってもらった特注品だ。こんなこともあろうかと思って常時ポッケの中に入れておいたのだ。
電源を入れた小型の機械は、早速ピピピと音を立てて計測しはじめた。形はストップウォッチみてーなモンだ。
影と再び計測器に目をやると、予想だにしない結果にオレらは自分の目を疑う。なんと結果はオレらがいた時代から200年前だと出ていた。未来に来たのなら頑張れば帰れるが、過去に来たのならもうお手上げ、ここに定住するしか選択肢はない。
「お、おい影。これから博麗神社に行こうと思うんだが...」
「賛成、私も行く」
あの時もそうだったが、つくづく運が悪い。オレ達はこれからどうなるのだろうか。
そんな不安を胸に抱え、オレと影は博麗神社を目指すのであった。
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うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 更新します! (2022年3月28日 16時) (レス) id: f03e2072c0 (このIDを非表示/違反報告)
天洲秋(プロフ) - 次巻作らせて頂きます!!! (2022年1月2日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
素甘町(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいになったみたいです! (2022年1月2日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
素甘町(プロフ) - では、私も更新させて頂きます! (2022年1月2日 11時) (レス) @page49 id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
天洲秋(プロフ) - 更新しました! (2021年12月31日 15時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サナティ x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2021年4月3日 9時