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過激な悪戯は最早罪なんじゃないかと思う 神在月霊華 ページ15

「とっ、ところで。異変の事は良いんですか?」

感動の再会シーンに恐る恐る踏み込んだのは、幽冥楼閣の絶対領域こと西行寺魂々葉だった。魂々葉は気まずそうに小声で呟くと、霊華と桜の方を弱々しい上目遣いで見やった。霊華はややあってから現状をようやく理解し、顔を真っ赤にしながら桜から弾かれるようにズザザザ!と遠ざかった。
「あっ、あのう、その、これはこの…ええっと、そっ、そういう事などではなく、ただの交流というか何というか、」
「OK大丈夫だから一旦落ち着かないかい?」
霊華に近づいたのは空夜だった。空夜は霊華の肩をとんとんと二回叩き、落ち着かせた。空夜はやれやれと言わんばかりに首を横に振ると、
「ああ、確かに我々は大分道草を食っているようだ。この雪舞桜の暴走は止まったわけだが、元凶たる妖怪の神、望山穂花を倒さないと解決とは言えない。いつ次の行動を起こすか判らない訳だし、早めに叩いておくに越した事は無いだろうね…っと、誰か来たみたいだ」
空夜が指した方向を見ると、一人の少年が走ってきていた。
茶色混じりの黒髪と、黒と青の違う色の目が特徴的で、全体的に暗い色で統一されたパーカー、ジーンズ、スニーカーといった出で立ちをしている。藍色のパーカーを目深に被り、腰には日本刀らしきものを引っ提げているので、一般人が見たら不審者じゃないかと考えるだろうな、と霊華は思った。
少年は霊華達の所に近づくと、突然ポケットから拳銃っぽい物を取り出し、構えて言った。

「力の主はお前らでいいのか?」

霊華は一瞬体を強張らせたが、直ぐに力を抜いた。あれはきっとエアガンだ。霊華はずっと方々から命を狙われていたので、本物の銃かどうかなんて直ぐに判る。霊華は莫迦莫迦しいと言わんばかりに溜息をつくと、「トール、鋼の手袋を」と呟き、少年の正面へと歩いていく。すると突然手に厚手の手袋が装着された。
「驚かせないで下さい。挨拶ならばもっと紳士的なものをお願いします。本気で命を狙っていないのならば尚更」
霊華は少年の持つエアガンにそっと手を添えると、軽く手を握ってエアガンを歪ませた。そしてエアガンをさっと奪い取ると、適当に放り投げた。後方でその光景を眺めていた面々は「そこまでする必要なないだろ」と若干引き気味である。エアガンを壊された少年は溜息を吐いて、

「だぁーもう、ちょっとした悪戯心だっつの。あの銃もエアガンだし。壊すなんてお前酷くねぇか?」

霊華はちょっと困ったように笑った。悪戯にしては、少し過激だ。

食べ歩きには注意が必要 フィーレ→←つまり幻想郷に出会いを求めるのは間違っちゃいない 黒岩将也



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うp主こと東方好き死神まお(プロフ) - 更新します! (2022年3月28日 16時) (レス) id: f03e2072c0 (このIDを非表示/違反報告)
天洲秋(プロフ) - 次巻作らせて頂きます!!! (2022年1月2日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
素甘町(プロフ) - 更新しました!あと、お話がいっぱいになったみたいです! (2022年1月2日 12時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
素甘町(プロフ) - では、私も更新させて頂きます! (2022年1月2日 11時) (レス) @page49 id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)
天洲秋(プロフ) - 更新しました! (2021年12月31日 15時) (レス) id: cc7395c068 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2021年4月3日 9時

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