番外編1 和side ページ32
和side
あいつがいなくなって3年。
あの頃に比べ更に忙しくなっていた。
レギュラーの番組に歌番組、バラエティに雑誌の取材。
来年公開の映画の撮影も。
ま、忙しいのはありがたいことですけどね？
そんな中呼び出された事務所。
なんだ？
撮られるようなことしてないけど……(苦笑)
あ……
もしかして……
”二宮、忙しそうだな？
体調大丈夫か？”
”おかげさまで忙しくさせてもらってます(笑)
ワガママ言わせてもらえばもう少しゲームできる時間があると嬉しいんですけどね？(笑)”
チーフマネージャーの藤代さん。
俺らが何もわからず集められた13年前のあの日からずっと俺らの側で色んな意味で俺らを守ってくれてきた。
俺も含めてメンバーみんな感謝してるけど、辛い思いさせられたこともあった……
あいつと付き合い始めた時も色々あった。
本気で憎みそうになったこともね。
でも……
あいつが具合悪くなって、心配してくれたのも俺の仕事の調整に頭を下げてくれたのもこの人だった。
後から山ちゃんがこっそり教えてくれた。
”今日呼んだのはな？
今度のアルバムの件だ。
どうする？おまえのソロ。”
”……やっぱり……
あのさ？
ややこしい呼び方やめてもらえる？(笑)
一瞬ビビりましたよ？(笑)”
”……、
(笑)ビビるような覚えあるのか？”
”(笑)おっと危ない！
勘ぐりはやめてくださいね？”
”……、ま、冗談はさておき(笑)
自分でやるか？
やれるか？”
”すぐ返事しないとダメ？”
”そうだな……
自分でやるならどんなコンセプトにするか、一週間で回答してくれ”
”わかりました。”
そんな話をして出てきた事務所。
……お腹すいたな…
どうすっかな……
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作者名：きらきら | 作成日時：2014年11月14日 18時
