73#雅紀side ページ26
雅紀side
うわー！！
遅刻？
ヤッバイ！
昨日、眠れなくて寝坊しちゃったんだよね(汗)
リーダー、どうしたかなぁ……
昨日取材が終わって楽屋に戻ったらリーダーからメールが来てた。
ただ一言……
にのと飯言ってくんね。
それだけ。
気になって気になって……
リーダーに任せたのは俺なのに、気になってしょうがなかった。
家に帰ってもソワソワしちゃって。
もう飲んで寝ちゃお！
って飲みだしても中々酔えなくて……
思わず翔ちゃんに電話しちゃったんだよね。
眠そうな声で電話に出た翔ちゃんは……
”ん？雅紀？
あぁー、今？車の中。
今送ってもらってるとこ。
どうした？”
優しい声で聞いてくれた。
”ううん、何でもないんだけどさ？
なんかね？………”
そう言った俺に何も言わず、電話の向こうで
”ね？
行き先変更していい？”
どこですか？”
”雅紀んとこ、お願い。”
って。
翔ちゃんが来てくれてシャワー浴びてもらって２人で飲んだ。
何も言わなかったけど翔ちゃんは黙ってそこに居てくれた。
いつの間にか寝ちゃって……
起きたらブランケットが掛かってた。
翔ちゃんはもう居なくて、代わりにローテーブルに一度家に帰るってメモがあった。
翔ちゃんに悪いことしちゃったなぁって考えながら時計見て一瞬固まった……
あれ？
ヤバイ……
俺今日自分の車で行くって……(汗)
集合時間まで後30分？？
ヤバーイ！！
猛ダッシュで準備して安全運転で来たらやっぱりちょっと遅刻(汗)
”ごめーん！！”
入ってきた俺ににのが
”遅いですよ？
あなた……、
何？風呂でも入ってたの？(笑)”
え？
あ…
俺、汗だく……
”相葉さん？
遅刻です。こりゃ、奢ってもらわないとね？ｸｸｯ”
あれ……？
にの？
リーダーの顔見たらすんごい優しい顔で微笑んでた。
リーダー、何したの？
にの、全然違うけど……
”雅紀？”
翔ちゃんがビックリした顔で俺を見た。
にのがちょっと困った顔で
”なに？
今日はみんな泣き虫さんなの？(苦笑)”
そう言いながら俺の隣に来て
”デカイくせして泣くなや！(笑)”
そう言って笑いながら首に手を回してきた。
耳元で、
”ごめん、ありがと……”
すっごくすっーごく小さい声だったけど確かにそう言ったんだ。
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作者名：きらきら | 作成日時：2014年11月14日 18時
