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51#潤side ページ2
潤side
時間のある日はかずの家に行く。
それが当たり前になった。
別に義務とか思ったわけじゃない。
ただ自然と足が向いた。
かずの家に行ってもただ飯作って食うだけ。
食べてるのは俺１人。
それでも良かった。
最初は無理にでも食べさせようと思った。
けど……
……人は……
人はあんなに綺麗な涙を流して泣けるものだろうか……
仕事では完璧過ぎて逆に怖くなるくらいのかず。
そんなかずが飯を食ってないことに気づいた日に彼女が亡くなってから初めてかずの家に行った。
それこそ無理にでも食わせるために……
でも……
出来なかった……
かずの綺麗な涙があまりに哀しかったから……
いざとなったら無理矢理にでも食べさせよう。
でも……
今は……泣かせてやりたかった。
あいつは、俺が来ることも他のメンバーが来ることも拒まなかった。
だから……
俺はあいつのそばであいつが食べること、生きていこうと思うことを待つ。
そう決めたんだ……
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作者名：きらきら | 作成日時：2014年11月14日 18時
