結婚報告 N side ページ9
潤くんから呑みに誘われた。
リーダー、翔くん、相葉さん、俺。
つまりメンバー全員が。
ライブの打ち上げとかでメンバー全員と呑むことはあるけど、プライベートで改めて集まるのは珍しい事で。
指定された居酒屋に着くと個室に通された。
既に到着していた潤くんが「わざわざ悪い」と出迎えてくれた。
A「なになに〜？改まってどうしたの？事務所辞めるとか言うんじゃないよね？」
「よしなさいよ、相葉さん。あの話に決まってるじゃないの！」
相葉さんが席に着きながらおどけて言うからたしなめる。
スタッフの動きとか、これまでの二人を知ってるからみんな察しがついてて、潤くんからの言葉をニヤニヤしながら待っている。
J「Aと結婚するから」
「おお！良かったな」「やったじゃん」
とか、みんな自分の事の様に喜んでいる。
なんかこーゆーの見てると、つくづく嵐っていいなぁって思う。
自分もその一員なのが誇らしいよね。
J「社長にA会わせてOKもらって。
いろいろ段取りつけてもらった。
両家に挨拶に行って、顔合わせもしたし、あ、結納はしないけど。
全部クリアして、明日入籍する」
結納なんて言葉聞くと、潤くん本当に結婚するんだぁって思う。
俺らにとって他人事のようだった「結婚」ってものが急に現実味を帯びてくる。
S「なんで明日？なんか理由あんの？」
J「なんもない。だからいいかなって。
誕生日とか、同じ数字が並んでる日とかに入籍する人多いから、スクープ狙ってる人に張られる可能性あるじゃん」
「徹底的にやるのね」
J「ああ。AとAとの生活を守りたいからな」
S「でもそれでファンもマスコミも納得するか？」
J「近々、俺一人の会見開くんだけど、質問は全部答える。だからそれ以上は追っかけないでくれってはっきり言う」
S「それでも来たら？」
J「社長にもその辺頼んであるから。多少強引でもやる」
何があってもAちゃんと結婚するって決めてて、そう決意した潤くんが物凄くでっかく見える。
J「後に続く人達にも俺が道筋作ってやろうと思って…。
だから、みんなも気兼ねなく結婚していいよ」
コンサートの構成とか、潤くん主体でやる事はいろいろあるけど、嵐の中では末っ子なポジションで。
ワガママてゆーか、俺様ってゆーか、
みんなもそんな潤くんを見守ってたけど、ずいぶん頼もしくなったこと。
守りたいものがあると、こんなにも変わるんですね。
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作者名：凪 x他1人 | 作成日時：2016年11月3日 0時
