【ダンキラ】キラキラハート【原作沿い】

キラキラ！その8 ページ39

あ、紫藤先輩と目が合いました。
私たちの方に向かってずんずん近づいてこられます。

「やあやあ、メリーパニックの諸君！それに…」
「ねえ、君ってコーチだよね？あの試験でゴールド生になった…僕たちのダンキラを見ていてくれたのかな」
わ、割り込みです〜…まだ紫藤先輩話してらっしゃいますが。
なんだかデジャヴです。
「あ、いえ…私がついた時にはもう決着がついていたので残念ながら」
「おおっ！コーチ君！ここで出会えたのも、まさに運命！俺と一曲ワルツを踊り親睦を深めないかい？」
Y字バランスからのターン…！？
こんな形でワルツを申し込まれたのは初めてです！
さすがゴールド生、ただでは踊らないというわけですね☆
「晶、コーチを無駄に困らせないでくれる？」
ぴしゃり、冷徹に影宮先輩は切り捨てます。
そんなちょっとしか困ってませんから、気にしないでください。
「ああ、でも……僕も、ぜひお近づきになりたいな」
っか、影宮先輩近いです〜！
そんなに寄ってこられると恐縮してしまいます…

「コーチ、ちょっと僕たちとお話ししようよ。いいよね？さあ、行こうか。晶」
「何かな？」
「コーチが迷わないように手を繋いであげてくれる？」
「ああ、もちろんだ！お手をどうぞ？コーチ君」
「えっ？」

紫藤先輩に恭しく手を差し出され、そのまま優しく繋がれます。
条件反射で乗せてしまいました〜不覚です！

あれ？

「ちょっとー？Aちゃんに馴れ馴れしくしないでよね〜！？」

えっえっえっえ
何か勝手にお話が進んじゃってますー！

あれ？私、昼休み中に荷物を、荷物をまとめ…

はい、無理ですね☆
世の中には諦めも肝心なのです。キラキラ〜

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