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JM｢やっぱり、天然って言われるの…嫌？？｣
しまったぁ〜！
結構長い時間記憶をさかのぼっていたみたい…
｢っ！ぜんぜんっ！！
ジミンといると昔の記憶が呼び戻されると言いますか…｣
"天然"
それだけで
こんなに記憶が呼び戻されるなんて。
JM｢え！？Aも！？
僕もさっきから昔の記憶が呼び戻されてる笑｣
え！？
私がなぜこんなに驚いているのか
それは…
ジミンの昔の記憶に
私の存在があること…。
ずっと気付かれてないと思ってた
私の存在。
私の存在に気付いてないと
確信したのはあの日。
中学3年の夏
体育祭で
私は当時
仲の良かったさくらに
『今日逃したら一生告白なんて無理！』
そう言われて
ラブレターを書いた。
ジミンに。
さくらにそう言われる前から何度か
告白しようと考えたことがあった。
でも
私がジミンに会いに行く時は
必ず
女の子といた。
ジミンがモテるのは知ってたし
"しょうがない"
そう自分に言い聞かせて
告白を後回しにしていた。
今日はジミンに！
女の子だ…
今日こそ！
女の子…
女の子……
女の子………
女の子………………
そう後回しにしていくうちに
どうせ振り向いてなんかくれない
そう思い始めた。
そして
さくらに言われた日を
自分の最後のチャンスにした。
もう、これ以上傷つきたくなかったから。
毎日毎日
私の心はモヤモヤでいっぱいだったから。
今日だけ
今日だけでいいから
そう願って。
"体育祭終了後、体育館前で待ってます。"
名前…
書きたくなかった。
いや
気づいて欲しかった
私の字
私の気持ち
私の存在に…
いつもより綺麗に書いた
ラブレターを
そっとジミンの椅子に置いて
自分の席で
ずっと1位を維持してる
かっこいいジミン
を目で追った。
"来てくれますように"
そう願いながら。
15時
体育祭終了
教室に戻る人達の列から抜けて
急いで
体育館前に向かった。
15時10分
まだ来ない。
もう少し待とう。
そう思ったけど
"傷つきたくない"
その気持ちが
勝ってしまった。
私が気づいて欲しかったのは
友達である私の存在じゃない。
ジミンに恋心を抱いた
女の子としての私の存在。
でも
今ジミンが
思い出してるのは
友達としての私だろーなぁ
きっと…
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作者名：はっさく | 作成日時：2021年2月23日 0時
