14 ページ14
JM「ねーねーAの家ってどこにあるの？」
ジミンのその一言で「はっ」とした
家で飲む＝家の場所を知られる
ということ
家を知られるのは恥ずかしい
でも
ポジティブに考えれば
私が風邪をひいたって言ったら
ジミンが家に来てくれるかもだよね！！？
毎朝ジミンが家に来てくれて
一緒に登校できるかもだよね！！？
なぁんてね笑
考えてみれば良いかもしれないけど
少女漫画みたいなことしか思いつかなくて
実現はしないかな、なんて思っていたら
JM「ねーA〜。教えたくないの？家で飲むならどうせ知られるんだよ？笑」
と私の心を読んでいるかのように言われた
...えっ？
私そんなに顔にでてた？
そんな疑問を抱いた私の目には
お見通しだよ、なんてドヤ顔をキメた
ジミンが写っていた
そんな彼に嘘をつくように私は
「そんなことないよ？ココ家だよ笑」
と目の前のマンションを指さして言った
その途端
ジミンの目はキラキラし始めた
なんで目がキラキラしていたのか考えていたけど
私が予想していた感情とは
遠く離れた発言を
彼はした
JM「家の前でハグとか...///僕のこと煽ってるの？笑」
自意識過剰
ジミンの発言に対して
その言葉しか浮かばなかった
とにかく今は変なモードのジミンを
人目がつかない場所へ...
私は力の抜けたジミンの腕を引っ張って
自分の号室へ案内した
JM「216号室ね...おけおけ笑」
私が鍵を開けている時
そんなことを呟いてたけど
聞かなかったことにした
JM「おじゃましまーす！！」
何年ぶりだろう
誰かを家に上げるなんて
長い間
聞くことのなかった言葉が
家に響き渡った
「そこのソファー座ってて！！」
そういって
キッチンへ向かった
これで一段落
そう思って冷蔵庫の扉を開けると...
そこには使いかけの調味料と化粧水
そして納豆が2パックほどしかなく
ジミンと居れる時間が減っちゃうなぁと思いながら
小さなため息をついて
コンビニへと向かう準備を始めた
よし、これでOK
準備万端な状態で玄関に向かう途中
ソファーに座ったジミンに
JM「どこに行くの？」
と聞かれたから
「コンビニでお酒買ってくる。
ジミンは家で待っててくれる？」
と言ったら
JM「僕が行ってくる！Aはゆっくりしてて！」
なんて紳士な返事が返ってきたものだから
その優しさを受け取らないなんて事はできず
「ほんとに！？ありがと〜！」
と言って、ジミンを見送った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はっさく | 作成日時：2021年2月23日 0時
