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ちょっと

長くない??






いくら考えても

抱きしめ続けるジミンが

何を考えているのかは

全くわからなかった






いや、嬉しいよ?

そりゃ、ずっと片思いしてきたから...

私からしたら得しかないけど...

ジミンに得...って?





ジミンと触れ合っていると

考えすぎてしまうようで

自分の傷をえぐってしまうようで





ジミンに

『ありがとう』と視線を送って

体を離した





これで

気持ちを落ち着かせられるだろう

そう思って離れたのに...

ジミンに抱く疑問から解放されたはずなのに...

なぜか

ジミンの匂いが少しずつ薄れていくのが

寂しく感じた





もう少し一緒にいて欲しくて

ただ隣にいて欲しくて





『一緒に飲もう!』





そう言おうとした





でも、その一言は

声にならない吐息として出てくるばかり

そんな自分からは

恋愛IQの低さばかりが伝わってきた





ほんと自分が嫌になる

中学時代だって

ジミンから誘ってくれることが多くて

自分から誘った記憶すらもない





それに対して

ジミンは恋愛IQがものすごく高い

今までの恋愛で鍛え上げた技術だろう

私がなにか言おうとしているのに気づいて





JM「もじもじして、どうしたの?笑」





と笑いながら問いかけてきた





正直、びっくりした

今までの恋愛経験でこんなに

大人な対応ができるなんて





私は今まで一度も "彼氏" というものが

できたことがない...。





そんな私に好かれるなんて

そんな私との付き合いなんて

めんどくさいだろうなぁ





ジミンの大人な対応に

ますます

自分への不満が増えていった

そして

ジミンへの "好き" も増えていった





溢れるくらい

もー好きすぎる

"ジミンが初彼だったらどんなに幸せなんだろう"

と何度も考えてしまうくらい





ジミンが初彼になるのを想像すると嬉しいけど...

『そんな訳ない』

『なる訳ない』

そんな風に自分で否定するのは

どんなことよりも辛かった





そんな辛いことから

早く抜け出したい

抜け出すには...





ジミンを彼氏にするしかない!!





そう思い

さっき言おうと思った言葉を

聞こえるか聞こえないかくらいの

声に変えてジミンに伝えた





「せっかくだし、家で飲まない?」





伝わった...かな??





ジミンは

そんな小さな声を拾い上げてくれた

そして

JM「Aの家!?いいの!?嬉しいなぁー!」

とさっきの大人な対応とは裏腹に

無邪気な子供のような返事を返してくれた









喜んでくれたみたいで良かった

心からそう思った

14→←12 JMside



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作者名:はっさく | 作成日時:2021年2月23日 0時

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