12 JMside ページ12
あーあ
絶対嫌われたぁ...
Aの悲しむ顔を見たくなかった
それもそうなんだけど...
あまりにAがかわいすぎて
Aに触れたくなってしまった
これが僕の本音だ
だからって、いきなり抱きしめるなんて
最低だな...僕
何度もそう思ったが
今は自分を責めるなんて
そんな余裕はない
だって僕の腕の中には
大好きな人が...
Aがいるから...。
口臭くないかな？？汗
汗臭くないかな？？汗
...
嫌じゃない...かなぁ...？？汗
大好きな人に
"臭い"とか
嫌な思いをさせるのは
嫌だ。
そんな僕の考え方は
自分で自分の不安をどんどん増やしていった
これまで
Aを忘れようと色々な人と関係を持ったけど
いざ
自分の本命の人を抱きしめるとなると
余裕ではいられなかった
どのタイミングで離したらいいの？？汗
離したらなんて言えばいいの？？汗
どーすればいいの〜！？？汗
今までできたことが
Aにはできなかった
だって
今までの曖昧な関係をもっていた人達のように
お遊び気分で
中途半端に終わらせたくなかったから
真剣に
Aと付き合いたかったから
そうして
Aを離すタイミングを伺っていると
彼女は僕をリードするかのように
安心した優しい笑みを浮かべながら
僕の顔を一瞬見つめて
それきり一度も合わせずに
僕の体から離れた
その途端
僕の体からAの体温がすこしずつ
冷めていくのがわかった
そして
それと同時に
目を逸らして必死に照れ隠しをしながら
なにか言いたい時にする仕草を
しているAが目に入った
Aは昔から
なにか言いたい仕草をしても
自分から言わないことが多かった
だから
僕は
Aを昔から知っている友達
Aと仲の良かった友達として
JM「もじもじして、どうしたの？笑」
と問いかけた
そして
お見通しとでも言うかのように
Aにフッと笑いかけた
すると
Aは目をまんまるとさせながら
僕の目をまっすぐ見て
「せっかくだし、家で飲まない？？」
と照れくさそうに言った
顔を赤らめて
僕を誘うAをみて
心臓の音が大きく早くなったのを感じた
そして
僕の頭の中には
新たな"かわいい"の波が押し寄せた
でも...
その無防備さに
思わずため息が出そうになった
そして
なんとなく放って置けなくて
JM「Aの家！？いいの！？嬉しいなぁー！」
と乗り気な返事をした
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作者名：はっさく | 作成日時：2021年2月23日 0時
